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やっと訪れた秋 〜農業エトセトラ〜

待ちに待った預け入れ先の乾燥機が稼働して、スケジュールの整った週末に稲刈りを開始しました。
ところが…猛烈に暑い!
30℃の気温下で稲刈りをすることになってしまいました。
南の方の農家さんにとっては当たり前かもしれませんが、私の住む地域で稲刈りを気温30℃で行うことは今までありませんでした(記憶にない)。
がしかし、今年は猛暑が居座っていて、9月に入っても30℃越えが続いています。
8月のお盆を過ぎれば秋の風が吹いてくるのですが、今年はなかなか秋風を感じることができずにいます。
そんな中でも、道端にススキがそよぎ始めたり、コオロギや鈴虫が鳴き始めたりはしています。
でも、とにかく暑い。
そんな中の稲刈りとなっています。

稲刈りはトラブルに見舞われることが多くて、すんなり終わることがあまりないのですが、今年も例に漏れず、いろいろなトラブルに見舞われています。
コンバインの内部のベルトが稲刈り作業の負荷によって摩擦が生じて煙を噴いたり、本来脱落するはずのない部品が脱落したり…
もっぱらコンバインのトラブルなのですが、整備していても突然の機械のストライキに右往左往するばかりです。
この時期には、機械メーカーさんの営業車が忙しく行き来しているのに気づいている方もいるかもしれませんが、機械の不調は作業の停止を意味しますので、顧客のトラブルで焦った電話に対応すべく、休日返上で動いてくださっているのですよね。
ありがとうございます。

私もコンバインが煙を噴いた際には、「あ、火事になるのでは?」と大変焦りました。
今年は炎天下続きで稲穂が乾き切っていますので、ちょっとしたことで火がついても不思議ではありません。
ましてや、刈り取り、脱穀、ワラの細断を同時に行う精密機械であるコンバインは、摩擦が生じやすくて燃えやすい状況にあります。
もちろん、簡単にコンバインが火事になったりしないのですが、煙が出たら焦ります。本当に生きた心地がしません。
すぐにメーカーの方が来てくださり、対応してくださいました。
ベルトに負荷がかかって、摩擦で煙が出たとのこと。
ベルトが千切れる恐れがあるので、無理にたくさん刈り取らないこと、とのこと。

稲刈りって、天気が晴れていて稲が乾燥していなければ作業ができないので、天気予報と睨めっこして作業をします。
また、刈り取り適期を逃すと品質低下になるし、作業者の予定もあるため、かなり焦って作業しています。
よって、ついつい欲張ってコンバインが悲鳴を上げるような刈り取りを無意識にしてしまうことがあります。
気づいた時には、機械に大きな負荷がかかっていたりするのです。
今回は、その焦りがコンバインが煙を噴く原因になってしまったかもしれません。

そんなことある?!という、時々コントのようなトラブルに見舞われてはおりますが、稲刈り作業は80%以上終わったかな、という段階まできました。
私の圃場は田植えが1日で終えられる程度の面積なのに、稲刈り作業はなんだかんだで延べ5日となりました。
5日も作業していたら、気温がすっかり秋の気温に落ち着いてきました。
作業時の体の負担も全く違います。
秋の数に吹かれて作業していると、
生きてるなぁ…
収穫まで漕ぎつけられて、あらゆることに感謝だなぁ…
としみじみ感じます。

稲刈りは1日の稼働できている時間もまちまちですが、本当に時間がかかって、根気のいる作業です。
心中とっても焦っていますが、残りの稲刈りも頑張ります。
そして、作業が終わったら温泉にでも浸かりたいと思います。
頑張るぞ!

最後までお読みいただきありがとうございます。

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