ミュンヘンでは毎年９月15日以降初めての土曜日に始まり１０月一週目の日曜まで約３週間弱、オクトーバーフェストというお祭りを開催する。世界中から約600万人が集まる。２０１９年、僕はミュンヘンに来て、初めてそのお祭りに参加した。男性はレダーホーゼンという肩紐付きの皮の半ズボンを着用、女性はディアンドルという胸を強調するようなブラウスと膝丈くらいのスカートの上からエプロンをする。日本でいうと浴衣のような存在だ。子供からお年寄りまで似合わない人がいないくらいみんなよく似合う。きっと日本人がきる浴衣も外国人から見るとすごく似合っていて異国の雰囲気があるように見えるだろうと思った。オクトーバーフェストでなくてもレストランで食事やパーティーに出かける時に着る人が多いのでよく目にする。
オクトーバーフェストの会場は街のど真ん中のサッカーコート５９面分の広さがあり、そこにたくさんの巨大テントや遊園地が設置され、ビールジョッキをもって歌い踊る人々で溢れかえる。いつもはあまり機嫌が良くないドイツ人達が別人のように陽気で明るくなる。僕もお母さんが買ってくれた高価なレダーホーゼンをとても気に入った。（この衣装は想像していたより値段がとても高い）
三年は着れるようにと大き目を買ったが、２０１９年のこの年を最後に、次の開催の２０２２年までは中止された。色々なことが僕がミュンヘンに来た２０１９年を境に変わっていった。