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急性骨髄性白血病と診断された

ツバメが巣を作る家には幸福が訪れるというけど、毎年来ていたツバメが今年はベランダに巣を作らなかった。幸福が来ないのなら不幸が来るのかな、だとしたら困るなと思いながら平常どおり過ごしていたら、突然「あなたは急性白血病です」と言われてしまった。

これは、闘病記録というか、生活が一変してからの備忘録。
あまりにも目まぐるしいスピードで変化するので、忘れないように記録しようと思う。

6月13日(火曜日)
仕事の朝会終了後、体調が悪くなり熱を測ると38℃。
仕事を中抜けして病院へ。コロナの抗原検査の結果は陰性。
そのまま仕事を休ませてもらい、横になる。

6月14日(水曜日)
朝から高熱。今日も仕事を休ませてもらうことにした。市販のコロナ抗原検査でも陰性。
朝ごはんはヨーグルトだけ食べて、イブを飲んで横。
夫にアクエリアスとウィダーinゼリーを買ってきてもらい、枕元に置いてチューチュー吸う。小学校地区支部の来年度班長が急遽変更になり、その連絡で横になったままLINEをひたすら打つ。ひと段落したところで、15時頃熱を測ると39℃。昨日の病院にもう一度電話して診察してもらうことに。パジャマからTシャツとジーンズに着替え、夫に車で病院まで送ってもらった。
診察の間、夫は娘を幼稚園へ迎えに。コロナではないから、インフルエンザか溶連菌の検査になるけど、今はインフルエンザ検査キットが不足しているらしい。医師と相談した結果、血液検査をすることになり、採血。検査結果を見た医師が「健康診断で貧血っていわれなかった?普通の数値じゃないよ」と言って、もう少し大きい病院への紹介状を用意してくれることになった。受け入れ先の調整がつくまで夫の車に戻り、幼稚園帰りの娘と一緒に待っていたのだが、何かを察した娘が泣き出してしまい、なだめるのが大変だった。

受け入れ先病院の救急外来へ行くよう言われたので、娘も乗せたまま一緒に移動。娘は幼稚園の水筒を肩からかけたままお行儀良く待っていたが、救急外来の待合に移動した途端また泣き出してしまった。それを見た看護師さんが「お母さん心配だね。優しい子だね、私がもらい泣きしちゃうよ」といって泣いていた。救急車で搬送されてきた患者さんが優先なので、救急外来ではだいぶ待たされてしまった。ようやく呼ばれて医師の診察室に入ったら、生理2日目の出血が溢れ出てジーンズが血だらけになってしまった。医師の診察後、また採血。貧血で血管が見えないらしく、看護師さんが困っていた。このまま入院になるので、娘と夫には帰宅してもらうことにしたが、最後に娘がバイバイを言いにきてくれた。看護師さんが「わかりますよ、私にも娘がいるので」と声をかけてくれた途端、涙が止まらなくなる。結局エコーを使って血管を探して無事に採血が終わり、そのまま点滴をしてもらった。入院準備が整うまで点滴をしたまま横になって待ち、合間で明日も仕事を休むことを連絡。待っているうちに悪寒が酷くなり、毛布3枚と電気毛布を掛けてもらったものの、ガクブル状態は治らず、ほとんど気絶状態。車椅子で集中治療室へ移動し、あっという間に右手は輸血、左手は点滴、足から再び採血、鼻は酸素、尿道カテーテル、心電モニターを装着。一晩かけて4パック分くらいの輸血を受けた。1パックあたり、悪寒でガクブル状態からのアッチッチ状態(39.9℃)を1セット。水を飲ませてもらえないので、4セット終了後は消耗しすぎて右目が開かなくなっていた。