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脱毛の始まり、坊主への憧れ

7月4日(火曜日)

昨夜遅くまで続いた「大輸血まつり」のおかげで完全復活。
5時半、採血。
7時、検温、血圧、血中酸素濃度、体重測定。体重は変わらず。
生理出血が落ち着いたので一安心した。
朝食前に主治医が病室に来て「よかったですね〜」とニコニコしてくれた。

昨日の血小板数は、輸血前7000/mm3だったが、ミラクル適合輸血後2.8万/mm3に増え、その後2万/mm3で落ち着いたらしい。ちなみに血小板数の正常値は15~35万/mm3で、通常10万/mm3以下で血小板減少症とされる。血小板数が5万/mm3以下になると、ちょっとした打撲で痣が出来て、それが大きくなったり、歯磨きの時に出血したり、生理出血が止まりにくくなる。血小板数1万/mm3以下になると命に関わるレベルなので、輸血前の7000/mm3という数値はギリギリだったようだ。こう考えるとミラクル適合したことや、倒れた際に脳内出血せずに済んだことに若干スピってくるが、単純にラッキーだったと思うことにした。

8時、朝食。お粥、具なし味噌汁、切り干し大根煮のペースト、玉子豆腐。切り干し大根煮のペーストは完全に離乳食だった。ハードコアなメニューだったので無理せず残した。食後にベサノイド、酸化マグネシウム、ランソプラゾール、アシクロビル、ファンギゾンシロップ。

9時、バイタルチェック。昨日の「大輸血まつり」を一緒に乗り越えた看護師さんと「大変でしたねー!」と言ってお互いを労った。ステロイドの点滴を投与。

10時半、シャワー浴。貧血を起こさないよう慎重に。シャンプーをしたら髪の抜け毛が増えていた。お風呂上がりに差し入れのアーモンド効果を飲みながら看護師さんに抜け毛のことを言うと「ちょっと早いけど、そろそろですかね。気にして手ぐしで引っ張ると毛根を痛めて感染症になりやすいから、自然にしておいてくださいね」と言われた。バリカンで剃って坊主にしたいが、血球の数値が不安定なうちは傷を作るわけにいかないので我慢とのこと。「せっかくだからナタリー・ポートマンみたいにしたい」と言うと、「前向きですね」と驚かれた。だってこんなに美しい。

『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006)のため坊主に(2005年)
©BORDE-JACOVIDES /BESTIMAGE
出典:https://spur.hpplus.jp/celebrity/celeblitygallery/2015-05-21-MzBiNzA/page10/


カテーテルの消毒後、血液凝固因子のFFPを輸血。
12時、昼食。お粥、胡麻味の謎ペースト、鶏肉の謎ペースト、牛乳、桃缶ペースト。完全に離乳食で無理だった。せめてリゾットかおじやくらいにしてください、とお願いした。食後にベサノイド、酸化マグネシウム、ファンギゾンシロップ。念の為、赤い輸血を1パック。

たんこぶが痛むので、表情筋を動かさず「無の顔」をキープしながら息子の登山泊に必要なアイテムをネットで物色していると、夫が「限度額適用認定証」を届けてくれた。「申請書のご郵送からおおよそ1週間で、ご記入いただいた住所に発送いたします」と言いながら実質2週間以上かかったのでハラハラしていたが、ようやくこれで一安心。牛乳プリンを食べて落ち着いた。

差し入れと一緒に娘からの手紙が入っていた。

「ままげんき?」から始まるギャルマインドが最高

16時、止血剤を点滴。
引き続き、表情筋を動かさず「無の顔」で息子の登山泊準備。兄がアマギフをドーンとプレゼントしてくれたので、機能性の高いアイテムを物色した。

18時、夕食。お粥、具なし味噌汁、ハンバーグのペースト、キャベツのペースト、ゼリー。せめておじやに…の要望は間に合わず、明日の朝からとなった。「無の顔」のまま、食べられるところまで食べて、食後にベサノイド、酸化マグネシウム、ファンギゾンシロップを一式。

登山泊アイテムの物色を続けていたら、頭が痛くなってきたので眠剤を飲んで就寝。今日は昨日よりのんびりできたのでよかった。