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ここが怖いよHonda FC(にわかファンが勝手に語るHonda FCの魅力)


参照記事

前提

この文章はにわかファンが勝手に個人的な印象やらを語っているだけです。事実誤認、覚え違いがあるかもしれないことをご容赦ください。それでは、開始します。

怖いところ①:プロにすら匹敵し得るアマチュアチーム

上記参照記事にて、私はHonda FCが『門番』の異名を持つ強豪チームであることを記しました。この異名にも色々と物語があるようなのですが(当初は蔑称だったとか)、今回語るのはもう少し別の視点となります。

それが、天皇杯――天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会――におけるHonda FCの活躍です。ジャイアントキリング――いわゆるJチーム喰いの最大候補とよく言われる理由として、まずは過去の実績がございます。

その最たるものが2007年と2019年、2度にわたる準々決勝進出と言ってもいいでしょう(2020年にも準々決勝に進出していますが、コロナ禍でレギュレーションが異なるため一旦脇に置きます)。

2007年には東京ヴェルディ1969(当時J2)、柏レイソル(当時J1)、名古屋グランパスエイト(当時J1)の3チームに勝利し、天皇杯史上始めて都道府県代表チームのベスト8進出を果たしています。
なおこの際、監督含めて全員がアマチュア登録でして、この状態におけるベスト8進出自体は2019年にもなし得ていません(当時はプロ登録選手を含んでいたため)。

そして、2019年には北海道コンサドーレ札幌(当時J1)、徳島ヴォルティス(当時J2)、浦和レッドダイヤモンズ(当時J1・前回優勝チーム)と3チームに土をつけて天皇杯史上2度目の都道府県代表によるベスト8進出・史上初の4部相当リーグ所属チームによるベスト8進出を成し遂げています。

この時点で詳しくない方からは「なにがなんだかわからない……」と言われそうな実績ではありますが、この他にもHonda FCはいくつかのプロチームに土をつけています。
2016年には3チーム、2021年には2チーム、2023年には1チームと、いかに番狂わせの起きやすくなった(ターンオーバーとか過密日程とか)近年の天皇杯システムにしても、あまりにも多くのJチーム喰いを果たしていると言えるでしょう。

しかもX(旧Twitter)やらネット有識者やらの情報を鑑みるには、「ただ勝つだけではなく、正面から挑んで勝っている」とのこと。サッカーにおけるジャイアントキリングには相手のミスや守りからのカウンターが多くあるというのが一般的らしいのですが、Honda FCは守りを固めるのではなく、あくまで普段からのサッカーを貫いているとのことなのです。
私も実は、2022年のベガルタ仙台戦をテレビで拝見しました。力及ばず負けこそはしましたが、守りを固めるのではなく、あくまで普段のパスサッカー、後ろから前へ着実に押し進めるサッカーを貫いていたと記憶しています。
私のサッカー知識が拙い故に贔屓目にはなりますが、日本でも数少ない、下手すれば唯一の(?)プロと正面から殴り合えるチームなのかもしれません。実際問題、プロチームに匹敵する歴史も持ち合わせていますしね(詳しくはWikipediaへ)。

だからこそジャイアントキリングの候補とみなされ、カテゴリ以上の期待感と、J1に勝利してさえも「まあHonda FCならあり得る」という奇妙な評価が生まれているのでしょう。

改めて怖い(魅力だと)と思います。

怖いところ②ツバメは堕ちても蘇る~模索し、蘇るアマチュアの王~

門番の二つ名をほしいままにし、現JFLにおいて9度の優勝を誇るHonda FC。しかしながら、その道は決して平坦ではありません。ミクロで見ても本年前半は監督交代とケガ人、それに伴うポジションチェンジの影響かなかなかエンジンが掛かりませんでした(筆者は正直天皇杯1回戦敗退すら覚悟してました)。5節どころか10節近くになっても中位でゴチャつくHonda FC、勝ちよりも引き分けのかさむHonda FCというのは、見ていて少々キツいものがありました……。
そしてマクロに見ると、2009年から2013年にかけてJFL優勝を逃し続け(歴代最低順位の7位は2009年)、2011年から2015年にかけては天皇杯本戦出場も逃しています。

しかしHonda FCは蘇りました。J3発足に伴うリーグ構成チームの変化、プロ契約選手の採用、かつてプロへと羽ばたいた選手との再契約などはありましたが、井幡博康元監督(現FCマルヤス岡崎監督)の指揮のもと、2016年から2019年にかけて前人未到のJFL四連覇を成し遂げます。2019年には天皇杯でも4部相当リーグから初のベスト8進出。まさに黄金期が訪れました。

しかし2020年からは再び優勝を逃し続けていますし、2023年の今季も先述した通り中盤近くまでもたついていました。だが、今は違います。上位チームの潰し合いという幸運もあり、気付けばHonda FCは7連勝で首位に立ち、一時は2位との間に勝ち点7の差を付けました(つまり1節の勝ち負けでは追い付かれない)。攻撃面も守備面も今季初めとは異なり、守備は固く、攻撃は分厚くなりました。4年ぶりの優勝に向けて、前途は明るいと考えています(と、思っていたら鈴鹿ポイントゲッターズに逆転負けを喰らいましたが)

かくてツバメ――旧浜松市の市鳥であり、Honda FCのエンブレムにも描かれています――は蘇ります。
無論サッカーが勝負事である以上、今後も過渡期や不振のシーズンが訪れることはあるでしょう。しかし私は、Honda FCは何度でも蘇ると信じているのです(ラピュタじゃないけど)

まとめ

以上が、筆者の考えるHonda FCの「特に」怖いところ……もとい、魅力となります。他にも色々とあるとは思うのですが、上記2点が最大のポイントであると筆者は思います。
改めてこの魅力的なチームが読者の皆様に伝わることを願って、筆者はここで、筆を置くのでした。



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