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また今年も、喜びを。(第26回JFL第1節・Honda FC対ソニー仙台FC)

時、来たれり。されど常にはあらずして

2024年3月10日。また今年も、この日がやって来た。JFL、開幕である。そりゃ時が過ぎれば来るんだから、「毎年当たり前だろう」と思うかもしれない。
だが4年前、2020年はあの流行病でいつ開幕するのかさえおぼつかない事態となってしまった。JFLは結局1回総当りでの開催となり、7月まで開幕が延期されてしまった。
その後、昨年までは政府の方針などもあり、真の意味で万全な状態での開幕戦とはいかなかった(コロナの5類化は5月)。そういう意味でも、Honda FCの方々にとっては万感の思いでの開幕だったように思う。公式サイトを見ても、その準備には伝わるものがあった。

そんな喜びもひとしおの開幕戦。されど勝てなくては喜びも半減してしまう。ましてや昨年2敗を喫したソニー仙台FCが相手ならば。勝つのはもはや、至上命題ではないかとさえ思えてしまう。
そういうわけでいきなりの企業門番対決、旧JFL――ジャパンフットボールリーグ――から名を残すただ2つのチームの対決を、私は見届けて来た。今季もまた、拙いなりに感想やらを書き残していこうと思う。

結論:今季も変わらぬものがそこにある。されど、変わりゆくものもある。

子細は後回しにして、今回も結果から述べてしまおう。Honda FCは勝利した。1-0。前半に8番佐々木俊輝選手が叩き込んだ1点を守り抜き、ソニー仙台FCのシュート数を1本に抑え込んでの完勝だった。

無論、時には攻められた場面もあった。危ないクロスを上げられた場面もあった。しかしそれらは全て凌いだ。昨年途中から盤石となった、4番八戸雄太選手らを中心としたDF陣がシュートを許さなかった。19番岩切拳心選手による縦横無尽のプレスは、おそらく相手守備陣にかなりの圧力をかけていただろう。当然ながら素人からしたら、90分ピッチに立ち続けているだけでもう凄まじいことではあるのだけど。

攻撃でも決定機を逃すこと、後1本のパスが合わないこと、シュートに行ってもいい場面でなおも粘っている(ように観客からは見えてしまう)場面がしばしばあった。とはいえ最低限必要な1点は取れたので、ことさらに責め立てる必要はない。

ただただ今後のJリーグライセンス勢との対決、天皇杯におけるJリーグ勢との対決(そういえば初戦の相手がヴァンフォーレ甲府に決まりましたね)に備えて、さらに攻撃の質を磨いて欲しいと祈るのみである。開幕からヤキモキしていたら、正直言ってこちらの身も保たないのだ(去年は本当にハラハラしました……)。

サッカーで言えば、今季も変わらぬHonda FCがそこにあった。都田――Honda都田サッカー場の景色も変わらないし、人の入れ替わりはあれども、Honda FCのサッカーと、そこに集う人々の声は変わらないように感じた(都田通い4年目が何言ってんだではありますが)。細かいところ――長いパスを入れたり、高いクロスを上げたり――は変われども、確かなHonda FCのサッカーがあった。

しかしながら。わずかに変化を感じたこともあった。それは表に出てくる面というよりは側面的なところでだ。上にリンクを貼った開幕戦のお知らせで、臨時駐車場やシャトルバスの用意について述べられたことは、私の知る限り今まではない(昨年最終戦で全ての駐車場が埋まり、潜在観客を取り逃がした事件があったらしいとは聞くが)。
また、ちょっとこちらを見て欲しい。

なんということでしょう。とうとうHonda FCもゴールツイートを開始した(私の記憶の限りでは初めて見た)ではありませんか。しかもカッコいい。今後も続けてくださるのならば、こんなに嬉しいことはないでしょう。そしてゴールが量産されて欲しい。たくさんの選手がここに出てきて欲しい。そう思うのでした。

そんな感じで、Honda FCは両面で進化を続けていくのだなと、私は開幕戦で感じたのでした。

1/30、3/90。されど大きな一歩。されど。

さて、Honda FCは無事勝利にて開幕戦を終えた。去年2敗を喫した相手に、借りを返すことができた。30試合の内の1試合。勝ち点90の内の3点。されど、大きな一歩である。
とはいえ、まだまだJFLは始まったばかり。去年は3戦目からつまずいてしまい、一時は本当に危ないのではと思ってしまうほどの展開となった。今年は同じ轍を踏まないことが肝要であると、1ファンとしては愚考する。

ともかく、全てはまだ始まったばかり。Honda FCにはぜひとも今季も優勝、そして大いなる夢である天皇杯優勝へと突き進んで頂きたいものである。

最後に、撮って来た写真を数枚だけ。今回はいろんな方とお話しできて良かったです。マジで連覇して欲しい……!

パッサーロ様!
スタジアムグルメ! 都田のグルメ、力入ってますよ!
空と、両軍の旗。
ヒーロー、佐々木選手
インスタ加工済みですが……。なんという幸運。

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