見出し画像

JFLにあっては王者の如く。Jに対しては勇者の如く(私がHonda FCに望むこと)

JFLにあっては王者の如く


2019年9月25日。そのニュースを見た私は「凄い」と思った。
Honda FC、2-0で浦和レッズを破る
Honda FCがいかに強いとはいえ。浦和レッズがいかに調子を落としているとはいえ。天皇杯ゆえにターンオーバー(メンバーを落として調整すること)もあったとはいえ。
それでもJリーグ屈指の強豪チームに勝てるのか。天皇杯ベスト8なんて所業ができるのか。あまりの驚きが、私の眼を開かせた。Honda 都田サッカー場へと、足を運ばせたのだ。

あれから4年。今Honda FCは正念場にある。2020年からはJFLの優勝を逃し続け、2021年の完全アマチュア移行以後は、天皇杯での躍進も最高で3回戦止まり(とはいえ横浜・F・マリノスに勝ったりはしているのだけど)。

とはいえ、Honda FCが凋落したとは思っていない。2021年の2位、2022年の3位は、いずれもJ参入組を除けば最高順位である。
しかし勝ち切れない、あるいは勝ったとしても心を叩き折るような勝ち方ではない、と感じることが増えてきた。「もしかしたら、次は勝てるかもしれない」。相手チームにそう思わせてしまうような勝利の形が、散見されるようになってきたのだ。

Honda FCは、「アマチュア最強」と謳われている。ならば、いかに勝負は時の運といえども、相応の物を見せて欲しい。私はそう、わがままながらに思っている。今のHonda FCが、その名に相応しいものであるかどうか。

9/21(土)のエコパ決戦。そしてそこから連なる終盤5試合こそが、相応しさを問われる場になると思う。去年の最終盤3試合、今年の序盤数試合を思い起こさせるかのような劣勢の中。再び立ち上がることができるのか。私の知っているHonda FCであれば、きっとできるはずだ。そうでなくては、二つ名に恥じるものとなってしまう。私は信じている。JFLにあっては王の如く。それが、私の理想のHonda FCなのだ。

Jに対しては勇者の如く

私の理想は、正直欲深い。私は、番狂わせが好きなのだ。「プロよりも強いアマチュア」という、本来あるべき常識を壊す姿が好きなのだ。

だからこそ、Honda FCにはいつまでも勇者であってもらいたい。プロ――Jリーグチームに気圧され、臆し、無抵抗に敗れ去る姿など見たくない。たとえ勝てなかったとしても、懸命に戦い、追い詰める姿が見たい。そしてあわよくば勝利する姿が見たい。そう。2021年、天皇杯2回戦で。横浜・F・マリノスをPK戦の末に打ち負かした時のように。あの時も、私の胸は熱くなったのだ。

これをわがままと言わずして、なんと呼ぶのであろうか。形容する語句を、私は知らない。だが、私は好きなチームに対して貪欲でありたい。欲深くありたい。

無論、その分試合は観に行くし、道のりは見届けていく。その過程で、少しでもお金を落としていきたい。必要な時には、声を出したい。励ましたい。そうでなければ、ただの傲慢なファンでしかない。我々は、あくまで見せてもらっている側である。本来であれば、試合の遂行に疑問を抱くことさえも許されないだろう(岡目八目とはよく言いますが、現場の方々だって、不本意な結果を出したくて試合に取り組んでいるわけではないはずです。その敬意を忘れてはならないと、私は思っています)。

話を戻す。私は、Honda FCに勇者であって欲しい。いつでも恐れず、勇猛果敢にJリーグチームに挑んで欲しい。そしていつの日か国立に立ち、天皇杯を掴んで欲しい。もちろん、並大抵の道ではない。プロ契約も、元プロ選手との契約も現方針下では難しいだろう。それ故に、如何ともし難い能力差はあるだろう。だが、決して途方も無い夢ではないはずだ。ベスト8にまでは、上れたのだから。

JFLにあっては王者の如く優勝カップを掴み取り、Jに対しては勇者の如く天皇杯を奪い取る。Honda FCがそんなチームであって欲しいと、私は願っている。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?