病気は自己責任なのか?

 他人の言葉にいちいち突っかかるなよ自分って思うけど、どうしても引っかかって仕方ないので書く。

下田美咲さんの記事について。

 子どもがいてもいなくても、自分の健康に気を配るのは大人として当然だと思う。病気になると自分がつらいというだけではなく、下田さんがおっしゃるように、子どもや周りのひとに迷惑をかけてしまう可能性があるからだ。

 だけど、病気になるのはぜんぶ自己責任なのだろうか? どんなに気をつけていたって、病気になるひとはいる。傍目からはひどい生活習慣のように見えて、病気とは無縁のひともいる。それに、もともと持病を抱えているひとは、子どもをつくってはいけないとでもいうのだろうか?

 下田さんの主張は正論ではある、けれども想像力が足りないと思う。ひとそれぞれいろんな事情があるし、能力も体力も経済力もちがう。個人の努力だけでは補えない部分も大きい。こういう主張は、社会でどちらかというと「弱い」立場にあるひとを切り捨てることになりはしないか?

 世の中のひとみんなが下田さんみたいには生きられない。体が弱かったり稼げなかったりするひとだってたくさんいるのが社会だ。力のあるひとたちばかりがのさばっている社会構造が、ここ最近の事件にもつながっているように思えてならない。

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