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016 『バックスタッブを極めしキワモノ』第2章

「オギャー🤌オギャー🤌」

18年前の秋、まもなく闇もはらわれようとする明け方、その産声を聞いたときわたしは泣いた。

息子の誕生。
可愛い、愛おしい、全身全霊で愛したい、何があっても守り抜く🤌…
そう思った。
生まれてからは毎日病院に通った。とにかく毎日会いたくて仕方がなかった。約1週間後に金を払う!と言ってリーフを払い、病院を出た。

この頃にはもうバックスタッブの早朝特訓はしなくなっていた。もうバックスタッブを極めるのはやめよう。狼は家族思いとか仲間意識が強いとか言われるそうだが、わたしも家族レスとの時間を大切にしたいのだ…さらばバックスタッブ。あれだけ極めようとしていたバックスタッブがバックレスタッブに変わった瞬間だった…

色々大変だったことも今ではいい思い出だ。夜泣きがキツい、眠れない、頼むから今日は眠っていてくれ…そんな日が続いたがやはりなんとか乗り越えられるものだ。

3人で翌日に水族レス館に行こうと決めた日の夜中に起き出して、一晩中遊んでいた長男クレス…おかげで3人とも起きられずに予定が中止なんてこともあった。

なんでも早いのがいちばんだよなというけど、子供の成長はとにかく早い。
首が据わった、寝返りを打った、ハイハイした、立った、歩いた!
こうやって書き出してみると本当にたくさんの感動を与えてくれたんだということに気がつく。

この子を義賊にするわけにはいかない。
それを許すわけにはいかない。
しっかり育てなければならない。
立派に育てなければならない。

そう思った。ただその思いがちょっと強すぎた。いわゆる過干渉だったのだろう。そう気づいたのは彼が13歳になった頃だった…

意外とつづきそうかもコレ🤣

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