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他力と自力、楽なのはどっちだろう

以前働いていた職場では、社外とのやり取りは基本的に男性社員が行っていて、女性社員はみんな、男性社員のサポート業務を行っていました。

昭和の話?

と思われるかもしれませんが
ほんの10年前のこと。

たぶん今も、地域や業種によってはそういう職場、まだまだあると思います。

そんな旧態依然たる職場で、サポート業務を行うわたし(女性)が取引先に問合せたいことがある場合、社内の担当(男性)を通して先方に聞いてもらうことになります。

当然、間に人が増えるわけですから、余計なタイムラグが発生します。

わたしが聞く
社内担当が聞く
取引先が答える
社内担当が受け取る
わたしが受け取る

という流れになるわけですから。

1週間待っても
2週間待っても
返事が来ない!

となったとき、それが本当に取引先の返答が遅れている為なのか、社内担当が情報を止めているのか、二重に疑わなくてはならないわけです。

問題はタイムラグだけではありません。

ニュアンスが伝わらない為か、ようやく得られた返答内容がとんちんかん、ということも多々ありました。

わたしの言葉足らずなのか
取引先の勘違いなのか
はたまた社内担当が変な伝え方をしたのか。

…謎は深まるばかりです。

明らかに伝言ゲーム不得手と思われる社内担当に当たってしまうと、まあ様々なことがうまく伝わらず、非常にイライラしたものです。

***

今は、基本的に自分で直接、顧客やその他取引先とやり取りを行う部署で働いています。

以前に比べて前線で戦っている感じがあるので、厄介な顧客の言動に振り回されたり、現場担当から心無いことを言われたり、それなりにストレスがあります。

サポート業務をしていたときは直接文句を言われることなど無かったので、わたし、守られていたんだなーと感じることも、あります。

ただ、何かトラブルが発生した際
自分の裁量で改善を図ることが出来る
という利点は、捨てがたい魅力です。

先方に直接、問題点を聞いて
現場の意見も自分で聞いて

では、こうしたらいかがでしょう
これなら
こっちなら…

という相談を、仲介者なく行える。

楽!!

小説やドラマの世界で、男性の付き添いが無ければ自由に外出することも出来なかった時代の女性が描かれることがあります。

男性から外出の許可をいただき
馬車を手配してもらい
手を取ってエスコートしてもらって初めて
目的地を訪れることが出来るという煩雑さ。

サポート業務を行っていた頃、わたしは同じようなジレンマを抱えていました。

なんでわざわざ手間を増やさないといけないんだろう。
わたしは、1人で手綱を握って馬を走らせることが出来るのに、と。

(※比喩です)

体が不自由なわけでも
具合が悪いわけでも
年老いているわけでもない場合、
自分でやってしまった方が
断然、楽です(わたしは)。

危険が伴うし
何かあったときに
守ってくれる人はいないけど
わたしは出来る限り
主体的に
自分の責任で
生きたいと思うのです。

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