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ちゃんとした大人の振りを、しながら生きる

「ちゃんとした大人」に擬態して
日々を過ごしています。

会社に属して
毎朝身なりを整えて
満員電車に乗り
始業時刻前に着席して
納期はしっかり守り
連絡事項があれば発信して
変更点があればメモを取り

税金も納めるし
年末調整も書いて出す

ああ、わたしってば
ちゃんとした大人の振り
うまくなったもんだなぁ

と思います。

ほんとは全然、ちゃんとしてないのに。

***

好蟻性昆虫(こうぎせいこんちゅう)

って、ご存知ですか。

アリじゃないのに
アリみたいな振りして
アリの巣に住み着き
食べ物とか貰って
お世話してもらう虫
のことです。

人間の目から見ると、姿かたちがアリと全然違うから、え?めっちゃ違うの混じってるじゃん、なんで分かんないの?と思うのですが、アリはあんまり目が見えていないから、自分たちと同じようなニオイを発する好蟻性昆虫が、自分たちの仲間じゃないことに気付かないんですって。
(※諸説あるみたいですけど)

この虫の生態を知ったときに、ああ、じゃあさ、人間の中にも宇宙人が紛れてるかもしれないよね、と思ったのです。

他の生命体から見ると、え?めっちゃ違うの混じってるじゃん、なんで分かんないの?と思うけれども、人間はあんまりセンサーが発達していないから、自分たちと同じような見た目や雰囲気を纏った宇宙人が、自分たちの仲間じゃないことに気付かない…ってことも、あるんじゃないの、と。

そして、ハタと気付きました。

わたしだって「ちゃんとした大人の振り」してるじゃん、と。

もしかしたらわたし
人間じゃないかもしれないよね、と。

だから周りとうまく混じれない
のかもしれないよね、と。

曾祖父母くらいまではまぁ辿れるけど、その前の祖先のことなんて知らないし、よしんば由緒ある家に生まれて家系図なんてものがあったとしても、間で宇宙人が紛れ込んでるかそうでないかなんて、誰にも分かりません。

そもそも好蟻性昆虫だって、自分がアリじゃないことに気付いていない可能性、ありますよね。

働きアリが自分の為にめちゃくちゃ働いてくれるけど、なんか俺、働く気分になれないんだよなー
なんか知らんけど一生懸命お世話してくれるし、楽だし、このままでいっか。

って思ってるかもしれませんよね。

だめんず

っているじゃないですか。

彼らってもしかしたら、好蟻性昆虫ならぬ
「好人間性宇宙人」なんじゃないですかね。
生態、似過ぎてるもんね。

自分たちの目から見て「人間」「仲間」と思える人たちの中に、宇宙人が混じってたら面白い。

とか言ってるわたしだって、もしかしたら宇宙人だったりするのかも、ワレワレハー

…なんて思うと、変わり映えしない日々が、ちょっと色づくような気がするのです。

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