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ご自愛しながら生きる

しんどいな、と思いながらも弱音を吐かず、大丈夫大丈夫、とかいって究極まで自分を追い詰めてしまうような働き方をしがちな人って、いますね。

仕事でも、家庭でも。

わたしは、就職氷河の末期あたりに社会に出た世代です。
だから自分もそこそこ苦労したけど、就職先の先輩たち(ガッツリ氷河期世代)がむちゃくちゃ怖かったのを覚えています。

「社会人になったんだからこれくらい当たり前」
「会社の為に尽くさないと」
「売上行かないんだったら休日出勤もすべきでしょ」

というような、モーレツ社員(死語)なのか?みたいな発言がポンポン飛び出していました。

ああ、おっかなかった。

高度経済成長期にいたという、身命を賭してがむしゃらに働くことを信条とする「モーレツ社員」は、働けば働くほど給料が上がっていったのでしょう。

でもわたしが社会に出た当時は景気が悪いわけですから、働けど働けど我が暮らし楽にならざり状態だったわけです。

それなのにあの頃の先輩たちは何故そんなに頑張って、ぢっと手を見るだけでは飽き足らず、その頑張りを後輩にまで強要しようとしたのだろう、とふと思ったのです。

…呪われているとしか思えません。

こういう呪いって恐ろしいもので、解くのにすごく時間と手間がかかります。
わたしもまた、未だに「○○すべき」という呪詛を完全に払拭できてはいない気がします。

バルスって言えば解除される、とか決まっていたらいいんですけどね。

給料以上に働け、とか
2階級上にいるつもりで仕事しろ、とか
歯を食いしばって売り上げを死守しろ、とか

それをして誰が得するの?と言ったら経営者。
なぜ、自分は労働者なのに、経営者目線に立って頑張ることで自分たちの首を絞めてしまうのか。
しかもその呪いを下の世代まで波及させようとするのか。

なんか「名誉男性」みたいだな。

それをして誰が得するの?と言ったら男性。
なぜ、自分は女性なのに、男性目線に立って頑張ることで自分たちの首を絞めてしまうのか。
しかもその呪いを下の世代まで波及させようとするのか。

こういうのって、ありがちな構図なのかもしれませんね。

やっぱり、自分本位で生きるって大事です。

生きてるだけで偉いよと自分を褒める。
嫌なことは嫌と言う。
疲れたら休む。

うっかり「みんなの為に」という自らの圧で潰れてしまいがちなわたしたちです。
そんなわたしたちは繰り返し「ご自愛」の為の呪文を唱えたい。

そうやって、かかってしまった呪いを少しずつ解いていましょうね。
自分を大切にして、なんとか生きていきましょうね。

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