見出し画像

発達がゆっくりな長女と向き合う上で捨ててきた考え方


長女は就学相談のときに、発達の遅れを指摘された。

その事実を受け止めるのに、自分の凝り固まった子育てや教育への考え方は邪魔になった。

たくさんたくさん、捨ててきた考え方。今もまだまだ断捨離中だ。

これはしない、と捨ててきた考え方を紹介する。

①できないことを無理にさせること
②同年代の子と比較をすること
③特別扱いすること


①できないことを無理にさせること

発達の遅れがある、ということはそれだけ定型発達の子と比べ、身に付けにくい知識や技能があるということでもある。

無理にさせたところで定型発達の子たちに追いつくというわけではない。

まだ追いつくんじゃないか?何とかなるんじゃないか?この考えがなかなか捨てられなかった。

そのことから、覚えられない漢字を何回も書かせたり、読めない教科書を無理に音読させていた時期もあった。

できない時間は子どもの心をすり減らしていく。ひどいことをしていたなと今でも思い出すと辛くなる。

今は、長女ができる時間を増やすためにどうしたら良いかを日々考えている。

できないことを一気にできるようにさせるのではなく、できることを積み重ね、さらにできることを少しずつ、増やしていくイメージだ。

0から1ではなく、0から0.0001、0.0002とふやしていく気持ちでいる。

遅れがある子も、根気はいるが、必ず成長する。

②同年代の子と比較をすること

教員をやってはいたものの、初めての子育てでどこまでが発達の範囲内で、どこからが遅れがあるのかがよくわからなかった。

長女の比較対象は保育園の同じクラスのお友達。ママ友からこんなことができるようになったと聞いたりする度に、長女は大丈夫かな?と心配していた。

遅れがあるとはっきりしてからは、それがいかに意味がないことかわかった。

大事なのは、本人が成長したことに目を向けることだ。

1年生の終わりに、長女が1年間で成長したことを書いて渡した。

それは通知票には書いていない、私と長女だけがわかることだ。

それを言葉にして認めていくことが、きっと今後の成長にも意味があると思ったのだ。

③特別扱いすること

長女は学習に関してはかなり遅れがある。でも、学習以外で優れていることはあると思う。

まだ1歳の妹のオムツを履かせてあげられること。
3歳の妹がご飯を食べるのを手伝うこと。
1人でホットケーキを作ること。
初めての人にも笑顔で挨拶できること。

どれも私が長女と同じ年のときには出来なかったことだ。

長女は支援は必要かもしれないが、長女にしかできないこともたくさんある。

だから、知能に遅れがあるとしても、それで特別扱いすることはしないと決めた。

苦手なことは助けてもらえば良い。でもできることで精一杯、人を助けられる人にもなってほしい。そんな風に思っている。

我が家では、長女がいないと回らないくらい、たくさん私が助けてもらっている。人のために動ける人に成長していることがとても嬉しい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?