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なんでこんな質問が流行るんだろう?

面接の質問事項にも流行り廃りはあります。
廃りというか、聞いてはきけない質問も今はたくさんあります。
「不適切にも程がある」昭和の時代には、女性に対して、「結婚したら仕事を辞めますか?」と聞いていたし、家族の職業とか、普通に聞いていましたね。

最近、相談を受けていて、これは流行りの質問だな、というのが新卒・中途それぞれに気づきました。

新卒採用では、志望動機を聞くときに、「○○(自分の会社の名前)でないといけない理由を教えてください」

凄いですね。こんなのよく聞けるなと。
聞くとしたら、自社が応募者にとって第一志望、それも結構強く思っている、ということを前提にしてなかったら聞けない質問ですよね。

新卒の応募者にこれを聞くのは結構酷なことだと思います。
その会社がオリエンタルランドとか、財務省とか、三菱商事とかならまあ、答えるのもそう難しくないかもしれません。

でも、ごく普通の会社であれば、同業他社との違いなんて、入社しないとなかなかわからないし、告白して「私じゃなきゃいけない理由を述べよ」といわれるよりも困難じゃないですか?

まあ、難しくても本当に第一志望なら頭の捻り甲斐もあるってもんですが、そうでない場合は、どうなんだろう?

中途採用の場合、よく聞かれるのが「あなたが今回の転職で実現したいことは何ですか?」だそうです。

優等生的にこれに答えることはできても、転職者の本音なんて、もっと給与を上げたい、もっとやりがいのある仕事に就きたい、もっといい人間関係の会社に転職したい、安定した職場に勤めたい、できたら通勤が楽で、残業は少なくて。。。

私が二つともに共通してこういうことを聞かないのは、絶対本音が聞けないと思うからです。

別に第二志望ならそう言ってもらっても全然かまわない。その第一志望の企業より、うちのほうがこの点であなたに合ってる、と言えばいい。そういう努力を放棄しているのか。

転職で実現したいことを聞くより、今の職場では実現できないことを聞けばいい。それが、この会社では実現できるかどうか、それを応募者と面接官で一緒に考えてみたらいい。

きれいごとより、あなたの本音を聞きたい。そう思っている面接官が良い面接官だと私は思います。

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