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新卒で入社した会社で人事部に配属されて以来、30年の人事経験があり、中でも採用では、2…

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新卒で入社した会社で人事部に配属されて以来、30年の人事経験があり、中でも採用では、20,000人と面接をしてきました。現在は、障がいを持つ方や、学生の就職の支援を仕事にしています。この経験を是非面接に苦手意識をお持ちの方に役立ててほしいと思います。

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仕事をしたい障がい者の方・就職に困難を感じている方へ

選ばなければ仕事なんていくらでもある、なんていう人がいますよね。 確かにニュースでも、どちらかというと最近は人手不足の話題が多いように思います。 でも、自分にとって少しでもいい仕事(いい仕事、というのも、それを考える人の数ほどあります)に就きたいと思うのは当然のことです。 仕事に就くのと同じくらい、いやもっと大事なことは、その仕事を継続することだと思います。 そうであるなら、何でもいいとは言えませんよね。 よく成功者の話として、たまたま入った会社がとんでもなく大変な会社で

    • 障害者雇用の処遇は今のままで良いのか?1

      ここでも何度か書いたように、私は男女雇用機会均等法が施行された年に社会人になりました。 この時点では、古い時代にあった「男性社員」「女性社員」というような呼び方は「総合職」「一般職」(商社では一般職・事務職)に置き換わっていましたが、その時点で私の会社に総合職の女性は1人も存在しませんでした。 私の同期に、同じ大学の同級生の女性がいて、どう見ても同期の同級生の中で最も優秀でした。現在はその会社で執行役員・監査室長になっています。(総合職を含めた同期の出世頭です) 彼女

      • 就活はキツネとタヌキの化かしあいではない

        最近、電車で都内を移動することが多くなりました。 今、地下鉄のドア横に多く見られる広告の話です。 新卒の就活生向けのキャリタス就活というナビサイトの広告。 キャリタスは、以前は株式会社ディスコという会社名で、「日経就職ガイド」のブランドで展開していたサービスです。今は日経というブランドを前面に押し出していないようです。私が学生の頃はリクルート、マイナビに次ぐ三番手でしたが、今は上位2社には少し水をあけらている印象です。 で、その広告のコピー。 本音をきく、 本気でこ

        • なんでこんな質問が流行るんだろう?

          面接の質問事項にも流行り廃りはあります。 廃りというか、聞いてはきけない質問も今はたくさんあります。 「不適切にも程がある」昭和の時代には、女性に対して、「結婚したら仕事を辞めますか?」と聞いていたし、家族の職業とか、普通に聞いていましたね。 最近、相談を受けていて、これは流行りの質問だな、というのが新卒・中途それぞれに気づきました。 新卒採用では、志望動機を聞くときに、「○○(自分の会社の名前)でないといけない理由を教えてください」 凄いですね。こんなのよく聞け

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          右肩下がりの業種・職種・企業からの転職のタイミングは、いつが正解か②

          一言で言えば、この会社にいたら未来がない、ということですね。 注意が必要なのは、この理由をマイナスイメージでとらえる面接担当者や、経営者が一定数いるということです。 なぜもっと踏ん張って、この状況を好転させようとしないのか?ということです。 実際に、経営者と面接に同席した時に、こう評価される場面を何度も見てきました。 この決断に至る事情は千差万別ですが、みなさんがイメージしやすいように、一般社員のケースと、部長クラス以上のケースに分けてみましょう。 一般社員から下級

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          右肩下がりの業界・職種・企業からの転職のタイミングは、いつが正解か①

          私は自分のことを「活字中毒」だと思っていました。人に自分の話をする時、この言葉を使うことも多かったと思います。 でも、よく考えてみると、私は現状、ほとんど「活字」に触れていないことになります。 私たちの身の周りには未だに多くの印刷物があります。でも、ほとんどの印刷は、「活版印刷」ではなく、オフセットとか、DTPによる印刷でしょう。 (最近、印刷工場にお勤めの若者と面接しましたが、彼は「活版印刷」という言葉自体知りませんでした) 以前、月に何冊も買っていた雑誌も、ほ

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          本当に「あなたの市場価値」というものは存在するのか?

          最近、長く勤めた会社から転職しようとしている方から、「今の年収をかなり下回る転職先を紹介されることが多い。私の市場価値はそんなに低いのでしょうか?」という相談を受けました。 身も蓋もないようですが、先に結論から言います。 日本に本当の意味での転職者の市場価値というものは存在しません。 日本の労働者の給与水準は、 1. 企業の業種 2. 企業の規模 の2点で(だいたい)決まっています。 給与が高いイメージの強い総合商社は、6社中最下位の双日でも平均給

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          1人部署のマネージャー、管理職経験の質問にどう答える?

          管理職の定義はいろいろありますが、おおまかに言えば、次の4点です。 ・部署のメンバー(部下)のマネジメントをしている。(管理や育成の責任を負う) ・部下の人事評価をする権限を持っている。 ・経営の重要な情報に触れる立場にあり、また経営に対する意見を言う立場でもある。 ・時間管理の対象外である。 会社の規模によっては、必ずしもすべてに該当しない場合もあるので、法的に言うともっと実態を精査する必要があるのですが、今回はあくまで転職者が面接や書類選考で「管理職であった経験」

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          今日もじゃんじゃん不採用にしてやろう!なんて思って面接している人事はいない

          だから是非味方につけて下さい、とR社のキャリアアドバイザーに言われた、とある求職者から聞きました。 私も以前の投稿で、何度も同様のことを書いてきました。 https://note.com/clever_coyote275/n/na26ba2c2220c 面接の目的は、言うまでもありませんが、いい人を採用することであって、誰かを不合格にするかではありません。 その面接官が、どんなに仕事に意欲を失くしていようが、面接という業務に倦んでいようが、それは変わらないはずです。

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          「了解です」という言葉はいつから失礼になったのか

          「了解です」という言葉を目上に使うのは失礼、というマナーはいつから一般的になったのでしょうか? 私自身がそれを感じたきっかけになったのは、以前ある会社で人事部長をしていた時のことです。だいたい、2011年くらいのことです。 当時、課長職で中途採用した人。私より7歳くらい下、おそらく1970年前後の生まれだったと思います。 ある電炉製鉄所の人事総務の出身で、とても真面目で頭の良い方でした。 彼は私や社長に対して、メールでも会話でも、必ず「承知いたしました」を使います。

          「了解です」という言葉はいつから失礼になったのか

          応募することと落ちることの重み

          以前こんな投稿をしました。 https://note.com/clever_coyote275/n/n137123cc4a66 今、企業の採用のお手伝いをしたり、反対に就業を希望する人の支援をしたり相談を受けている中で、応募するチャネルの多さ、応募の手軽さは格段に進んでいる半面、マッチングする確率が大きく下がっていると実感します。 ネットでの応募が一般的になる前は、例えば中途採用活動で10社落ちるということは由々しきことでした。 10社落ちるということは、10枚の履歴

          応募することと落ちることの重み

          将来の展望を聞かれたら

          私の好みもあるんでしょうけど、面接で必ず聞く項目です。 新卒者で、かなり準備をしている人以外、みんな苦手な質問なのでしょうか。 なので、大抵の場合、以下のようにアシストします。 ・当社に入社したことを前提にしても、そうでなくともかまいません。 ・仕事をして、1年後、3年後、5年後、10年後、どの時点でもいいですので、イメージできるところで答えて下さい。 ・仕事以外でも、プライベートのことなど、今考えていることがあれば教えてください。 ・専門職なのか、管理職になりたいのか、

          将来の展望を聞かれたら

          氷河期世代へのエール

          画像は、愛知県労働局の就職氷河期世代応援キャラクターのアザラシの氷河くんです。 Xでプチ炎上してました。私は論評は避けたいと思います。 https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/hourei_seido_tetsuzuki/hyogaki_hyougakun.html 氷河期世代について何か書いてくれ、というリクエストをいただきましたが、なかなか書く気になれませんでした。氷河くんについて思う所を書いても仕方ないしね。 官公庁や

          氷河期世代へのエール

          面接の最後に「何か質問はありませんか?」と聞かれたら

          中途採用、新卒、障がい者雇用など、採用形態に関わらず、苦手だという意見を良く聞きます。 採用する側からすると、単なる儀式を超えて重要な要素であることが少なくありません。 特に現代では、知識の量よりも問いをする能力が重要になっているということは、以前の記事でも書きました。 https://note.com/clever_coyote275/n/n4faa9ae7ff4c 質問をしてもらうことを、「逆質問」と言ったりしますが、私の敬愛する日本エスエイチエルの故清水社長は

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          職業に貴賤はないように、ジャンル同志に貴賤はない。だが、ジャンルの中には一流も三流もある。

          高校時代に読んだ村松友視さんの「私プロレスの味方です」の中にこんな一節があり、40年以上経った今でも忘れられない視点です。 これは、例えば、野球とプロレスの間に上下ないが、プロレス(ラー)には厳然と一流もあれば三流もある、ということです。 私は新卒で人事部に配属されました。商社の人事というのは、銀行などと違ってエリートコースとは言えません。社内でも、なんとなく傍流、という扱いだったような気がします。 そういう日々の中で、せめて人事として一流になりたい、まあ、一流の人事っ

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          毎朝前向きになれます

          私が毎朝楽しみにしているのが、noteのこの方の投稿です。 https://note.com/seinomeisyo1119/n/nfbbbc704553f スポーツ全般に関する深い造詣と、何よりいつも前向きで優しい視点。 ご本人も、「皆さんにエールを送るつもりで」書いているとおっしゃっていますが、私も毎朝エールを受け取っています。 スポーツファンって、結構辛辣なことを言う人が多い気がしますが、この方はそういう見方とは無縁です。 ジャイアンツの中田選手は、批判されること

          毎朝前向きになれます