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内定辞退を「蹴る」って言わないで。

昨日、ある方から内定辞退についての相談がありました。

現在、2社から内定と内々定をいただいており、諸々考えると、内々定の方の会社に行きたいという気持ちがある。
実は内定をいただいた会社には、承諾の意思を伝えている。

こういう内容です。
とても真面目で、常識のある方です。

私のアドバイスとしては、内々定の会社から正式な内定が出たら(最後、形式的に社長と顔合わせがあるとのこと)、そちらに入社することとして、最初の内定はお断りしてもいいのではないか、と返答しました。

もちろん、採用担当の立場や気持ちを考えたら、一旦承諾したら入社すべきとの考えもあるでしょう。
2社目の結果を待たず、承諾の意思表示をしたのも本人の(その時の)考えだったわけです。

でも、今後何年も働くことを考えたら、今考えうるベターな選択をお勧めしたいと思います。
仮に今内定の会社に入社し、「やはりここじゃない」と思ってすぐに退職するようなことになれば、「内定辞退」よりももっとその会社に(採用担当にも)迷惑をかけることになるでしょう。

私は採用の目的は「いい人を採用」し、「定着させる」ことだと、再三ここでも書いてきました。

入社してすぐに辞めることは、その会社に有形無形のコストをかけることになります。
採用担当も、内定辞退よりそちらの方が傷つきますね。

ところで、QuoraというSNSで、大学の入学辞退を「蹴る」という言葉を使わないでほしい、という投稿がありました。

辞退するのはしょうがないけど、「蹴る」って。。。

当たり前に定着した言葉ですが(採用でも入試でも)、やっぱり美しくない言葉です。

私は30年に渡って毎年蹴られ続けてもうボコボコになっています。
お願いだから、その言葉だけでも使わないで。。。


ちなみに相談された方は、もし内定をお断りすることになったら、丁寧にお詫びしようと思います、と言っていました。
たぶん、そういう人は「蹴る」という言葉は使わないと思います。

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