見出し画像

右肩下がりの業種・職種・企業からの転職のタイミングは、いつが正解か②

一言で言えば、この会社にいたら未来がない、ということですね。
注意が必要なのは、この理由をマイナスイメージでとらえる面接担当者や、経営者が一定数いるということです。

なぜもっと踏ん張って、この状況を好転させようとしないのか?ということです。
実際に、経営者と面接に同席した時に、こう評価される場面を何度も見てきました。

この決断に至る事情は千差万別ですが、みなさんがイメージしやすいように、一般社員のケースと、部長クラス以上のケースに分けてみましょう。

一般社員から下級管理職まででしたら、
・仕事が減ってくる。
・売り上げが大きく落ちる。
・配置転換などで仕事内容が変わる。
・雰囲気が悪くなり、退職者が増える。
あたりを契機にしてもいいかもしれません。

こういう場合は、
・自分も被害者ではなく、当事者の一人であること。
・でも、このままでは自分の成長の機会が閉ざされかねず、ひたすら敗戦処理だけを続けたくない。
・自分のキャリアを継続して成長したい、もしくは、新しいことにチャレンジする機会だと思って決断した。
というような話し方にしましょう。これならマイナスイメージは小さくなります。

では、もっと経営に近い立場(会社にもよりますが、部長級以上)の場合はどうでしょう。

・マーケットやテクノロジーの変化で、業界・業種の構造が変化している。
・または、会社で起きた不祥事などで、主力にしていた商品やサービスが生産・販売・提供の機会が失われた。
・同族経営で、誰もが知るブランドの製品を持っているが、経営者が自分の代でこの会社が終わっても良いと思ったらしく、縮小均衡の方針を打ち出した。(実話)

などが考えられます。それに対して、

・こうした中、自分の立場で考えられるあらゆる手を尽くし、また経営にも提言するなどして、なんとか立て直しを図った。
・もう、自分にできることはなくなった。敗戦処理を粛々と行い、並行して自分の経験をもっと活かせる仕事に就くことを模索している。

こんなことが語れるような状況であれば、それほどマイナスに捉えられないと思います。
それでも、「じゃあ、うちの会社が同じような状況になったらやめるのか?」というような、何の意味もない質問をされることもあります。こんな質問、どう答えても不正解なので、あまり気にしないで。

こんな質問に対して、今考えたのは、
「その時は今よりも成長しているはずなので、今よりも頑張ってみます」
これでどう?

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?