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今あるモノを活かして再生!~茨城県の地域活性化「観光事例」をご紹介~

―地域活性化=既存のものを活かすこと―

みなさんはじめまして。コラム担当のあらぽんです。 今年の1月からOtanomi内で記事作成の担当をさせていただいています。

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今回、お話ししようと思う題材は『茨城県で行っている地域活性化』について。
茨城県を取り上げる理由は、私たちが茨城県の「起業型地域おこし協力隊」というものに参画しており、そこで地域を盛り上げている方々を多く見る中で、より魅力を知っていきたいと思ったこと。また、知らないともったいない!の精神で皆さんにもお伝えしたいと思い選定しました。

それではなぜ『地域活性化』についてお話ししようと思ったかというと、最近読んだ記事で印象的な言葉を目にして『地域活性化』に通ずるものがあると思い取り上げることにしました。
その記事には、「いいものをつくればいい」という考えではなく、「既存からあるものをどう活かしていくか」とありました。いいものをつくろうとの思いが先行する考えから、多くの経験を通して最終的には既存のものを活かすことにたどり着く、そのようなエピソードでした。
ここからは、新しいサービスだからいいということではなく、モノの中身は変わらずとも、伝え方、感じ方、使い方など「新しいカタチ」となって受け入れられているからいい、とお考え下さい。

例えば、30〜40年ほど前に流行ったファッションやメイクなどが今の10〜20代の若い世代にささり昭和レトロブームがきている、流行りのサイクルが回っていること。これは、10〜20代の若い世代にとっては既存のものという感覚よりは、目新しいものとして写っているのではと考えます。
つまり、昔からあるもの=既存のものを活かしていくことで新しいカタチに生まれ変わっているのだと思いました。そのことで、提供する側にとっては新たな価値を生み、受け取る側にとってはニーズにあったものを受けれる、win-winの関係になっていると思います。

このことを『地域活性化』の観点に置き換えた時、「既存のもの」つまり地域資源を有効活用している取り組みについてお話ししていこうと思います。ただ、『地域活性化』の取り組みといっても範囲が広いため今回は「観光業」に絞ってお話ししていきます!

―茨城県の観光地って?―

早速ですが、茨城県の観光名所は?と問われたらどのくらい思い浮かびますか?調べてみると、丘一面を埋め尽くす綺麗な花がたくさん咲いている「国営ひたち海浜公園」をはじめ、日本三名園のひとつ「偕楽園」や日本三大名瀑のひとつ「袋田の滝」、世界で一番大きいと言われる「牛久大仏」などがランキング上位にでてきます。聞いたことがある場所でも調べてみて、これって茨城県にあるのか!と思ったり、SNSで見たあの場所って実は茨城県の観光地だったのか!と気付くことがありました。

上記のような、日本三名○○といった場所は古い歴史があるのでその趣がわかる年齢になると自然と足を運んでみようとなるでしょう。ただ、すべての古い歴史があるものが対象になるかと言うと難しい現実もあると思います。そうなると、話題性を呼ぶ何かを新しく作り出す思考に走ってしまうことが多い。そこで「既存のもの」をどのように活かして新しいカタチを生み出すのか、ここがキーポイントになってきます。
それでは茨城県で実施している政策のひとつ、新観光創生において大きな影響をもたらしている取り組みを2つご紹介していければと思います。

―取り組み実績―

①「茨城県フラワーパーク」をリニューアルして観光客を誘致
☆基本情報
「茨城県フラワーパーク」は茨城県石岡市にあり、1985年に開業して2021年4月にリニューアルオープン。
大規模リニューアルの取り組み背景として、2019年からの2か年計画で、茨城県の魅力を再発見・再発信できる観光拠点として一新するための設計・改修工事を実施。2020年にはレストラン・エントランスギャラリーの新築工事なども着手している。
参考サイト: https://www.pref.ibaraki.jp/eigyo/kanko/kanko/ibarakiflowerpark.html

☆取り組み内容
手がけたのは青山フラワーマーケットを運営する株式会社パーク・コーポレーションで話題性をつくったこと。また、豊かな自然と地域に根ざした里山文化を体験できる場所や、未来に継承する滞在型観光施設として生まれ変わらせた。宿泊施設はロッジのほか、グランピングサイト等を整備して需要を拡大。
参考サイト: https://www.flowerpark.or.jp/

☆どんな影響をもたらしたか
青山フラワーマーケットを運営する会社が手がけたとあり、おしゃれかつ写真映えするようなスポットが多くあることから、女子旅で行きたいスポットとして注目されている。
リニューアル前の入園者は年間約11万5千人で赤字であったが、リニューアル後の2022年9月時点の統計では約12万人増えているとあり、新しいカタチに生まれ変わることで誘致に成功。
参考サイト: https://www.kankokeizai.com/ 

②サイクリングリゾート「PLAYatre TSUCHIURA」で地域活性化!
☆基本情報
「PLAYatre TSUCHIURA」は茨城県土浦市にあり、駅直結という好アクセスな立地環境。霞ヶ浦や筑波山など恵まれた自然環境を有するナショナルサイクルルートの1つ「つくば霞ケ浦りんりんロード」のサイクリングを楽しむためのベースキャンプ。メンテナンスから宿泊機能まで、あらゆるサイクリストのニーズを充たす、国内最大級のサイクリング特化施設。
参考サイト: https://playatre.com/concept/

※補足※茨城県土浦市にある「つくば霞ヶ浦りんりんロード」はサイクリングエリアの認知度向上及び、安全な環境整備等に取り組むことで交流人口の拡大、地域の活性化を図ることを目的として存在している。
参考サイト: https://www.ringringroad.com/kyogikai/

☆取り組み内容
①2021年3月に土浦市で初めて自転車イベント「土浦レイクサイドバイクロア」を開催。
②2020年10月に土浦市で自転車とキャンプをテーマにした旅イベント『BIKE&CAMP』を開催。
③2020年9月にバーチャルライドアプリKinomapを使用して、自宅にいながら茨城の魅力あるサイクリングコースをオンライン上で体験できるイベントを開催。その他、世界中の人々とつくば霞ヶ浦りんりんロードを一緒に走るバーチャルライド体験コーナーなども実施。
④「弱虫ペダル」のキャラクターとともに、茨城県南エリアを周遊するスタンプラリーや「つくば霞ヶ浦りんりんロード」周辺に位置するスポットをスマートフォンを持ってめぐるとオリジナルアイテムがゲットできるといったイベントを開催。
参考サイト: https://bikelore.jp/tlb/ https://playatre.com/concept/ https://playatre.com/ride-trip/

☆どんな影響をもたらしたか
①初回開催の2日間で3000人以上を集客し盛り上がったことをきっかけに、翌2022年3月、2023年の今年も3月に開催予定で定例イベントになっているようです。
②2日間で3500人以上が来場と大盛況の結果となり、2022年にも開催されています。
③、④に関しては集客数が公表されていなかったですが、他にも多くのイベントを行っています。例えば、2022年10月にはサイクリングロード『つくば霞ヶ浦りんりんロード』の霞ヶ浦を、3つのコースから自分にあったコースを選択して楽しめるイベントの実施。また、2022年10〜12月の期間でサイクルラリーの実施なども行っており、このように多くのイベントを催して地域を盛り上げていることがわかります。
参考サイト: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC23CPT0T20C22A3000000/ https://playatre.com/concept/

―既存のものを活かして新しいカタチを生み出す―

今回は『茨城県の地域活性化』の中で「観光業」についてご紹介しました。冒頭にお話した「いいものをつくればいい」という考えではなく、「既存からあるものをどう活かしていくか」。少しでもこう言うことが「既存のものを活かすことなんだ!」と思っていただけたら幸いです。
既存のものをより良くするためにニーズに合わせてリニューアルをしたり、インパクトがあるようなものと掛け合わせて新しいカタチを生み出したり。このことが『地域活性化』につながり、私たちは日常体験していると考えると、既存のものって悪くないし、むしろどう活かしていけるのかと想像するのがワクワクするのではないでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございます!
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