元恋人の悪口


私は絶対にあなたの事を悪くは言わないの

確かに別れてから知った貴方の人間性 貴方の本性
今の貴方のことわたしは嫌い 大嫌い

だけどね あなたとの思い出は大好きなの
あの頃のあなたのことは大好きなの

一緒に行った水族館 あの日は雨だったけ
イルカのショーを見ながら雨風浴びたよね

一緒に寒い中行先も決めずにプラプラしたね〜
さむーいって言いながらあなたにくっついて歩いていたあの時のわたしはたぶん世界でいちばん輝いていたよ

初めて別れの危機に瀕して話し合ったあの日

初めてキスをしたあの日

帰り道いつも遠回りして帰ったあの道

すぐに帰りたくなくて寒空の下たくさん話したあの日々

わざと1本電車を見送らせたあのホーム

デートの最後にいつも行っていた本屋さん

休店日だって知らずにお店の前まで行って笑いながら別のお店に行ったあの日

もっと沢山 ここに書ききれないくらい あなたとの輝かしい日々があったの

どんな高価な宝石よりも美しくて、輝いているあなたとの日々
そんなあなたとの思い出に、少しも傷をつけたくないの

わたしはねあなたとの思い出を今も大事に心の宝箱にしまっているの

いつか思い出した時に
あの日々はかけがえのない素敵な時間だった
って あたたかい気持ちになりたいの

でもそれを傷つけてしまったら その日々を思い出した時に 傷つけてしまった時のことも思い出してしまうでしょう?

だからね わたしは今の貴方がどんなに嫌いで
どんなに憎くても
どんな宝石よりも煌びやかな日々を傷つけたくないから
悪口なんて絶対言わない

なにより あなたを好きだったあの頃の私を否定したくないの
わたしはこの世の誰よりも美しく強い女の子なのだから

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