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12月31日〜1月1日

両親、祖母と4人でいつもより早めの夕飯であるカニ鍋をつつきながら、紅白を観る。


あのちゃんの『ちゅ、多様性』を
母が歌いつつサビで踊り出したときは驚いた。

今更ながら
ファンキー京子は健在であった。
(その後YOASOBI『アイドル』も一緒に歌っていた)

父は通常運転で
お酒を飲んだ後すこし機嫌が悪くなった。

こたつで一眠りし
酔いが覚めた頃には
ひょうきんな父へ戻り
そのまま21時ごろに就寝した。





母親と二人きりで紅白を観ながら
知り合いの娘さんが再再婚した話や
従兄弟の子供が県内で1、2を争う進学校への入学を目指していることなどを熱心に話してしまい、気づけば年が明けていた。

ガヤガヤとした紅白の会場が
一瞬でしんっ、とした真っ暗な景色に切り替わる瞬間が好きだ。

良いことも悪いことも
やりかけたことや、やり終えてないことも
全部全部前の年に置いてきて

この瞬間から新しい1年が始まったのだと実感できる。



さぁ、新しい一年が始まりましたよ、と言っているかのような「ゴーン」という
鐘の音を聞くのが好きなのに

母はすぐさまチャンネルを変えようとする。
それを必死で阻止するのが毎年の恒例。



元旦の朝は
昨夜のカニ鍋の残り汁で作ったお雑煮をいただいた。

ごちそうさまのあと
両親と三人で歩いてお墓参りと初詣へ行き、
午前中には一人暮らしの自宅へ帰った。

いつも手を合わせてるお馴染みの神社は
元旦の午前中のみに
おみくじやお守りを販売しているので
どうしても行っておきたかったのだ。

無事に今年用のお守りも購入し
よく晴れていたので布団を干す。


昼食を食べ、
少し眠り、
起きたらとんでもないことになっていた。


意味がわからない。
なぜ今日なのか。
元旦だから悪くて、別の日ならいいというわけでは勿論ない。
ないけど、なぜ今日なのか。


昨夜から今朝にかけて
鍋を囲み、ああでもないこうでもないと言い合いながら両親と祖母の4人で過ごした団欒の時間を思いだす。

あけましておめでとうございます、
2024年もよろしくお願いしますといいながらお雑煮を食べた。

日本全国
そんな人たちがたくさんいただろう。

一年の始まりの日
穏やかで暖かであかるく厳かな日を
なぜぶち壊した。

犯人なんていない。


自分一人の小さな部屋で
テレビはNHKをつけたまま、
枕元には非常用バッグを置き、
22時ごろには布団に潜り込んだ。








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