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温泉流儀

私の住む街はおんせん県だ。
近隣には天然温泉に入れる場所がいくつもある。

恵まれた場所に住んでいるのだから
温泉巡りでもすればいいのに
もっぱら行きつけの施設にばかり通ってしまう


車で10分ほどの場所にあるその温泉は
入浴料460円で

サウナ3種類、
露天風呂が2種類に
室内温泉6種類がすべて入り放題だ。

先日値上げをするまでは
360円で使用できた(!)



温泉に行くのは休日の昼が多い。
真夏は暑くて結局汗をかくのだけど気にしない。


まずしっかり身体と髪の毛を洗ってから
一番熱いお湯(あつ湯)に入る。

真夏であっても熱いお湯につかると
身体の芯は冷えていたような感覚になるのが
不思議だ。


熱いお湯に5分ほどつかったら
水風呂で体を冷やし
外気浴。
(これだけでもサウナと同じような”整う”感覚が得られる)


お次は塩サウナ。
塩を身体中にたっぷりと、熱心に塗りたくる。

この作業に私はいつも集中してしまう。


1週間のあいだに溜まった邪気とか、
よくわからないが
なんかそういう色々と
身体に染みついた気がする嫌なものを
除菌しているような気分になるからだ。




塩を塗り終えて数分もすると
じわじわと汗が滲み出てくるので、
もう5分ほど暑さに耐えたら
シャワーで汗を洗い流し
2度目の外気浴へ。


一糸纏わぬ姿で
空を眺めぼんやりするなんて
温泉でしか許されないことだよなぁ。
日本人でよかったなぁと
毎度思う。

そしてここまでの塩サウナのターンを
私は「セルフお祓い」と名づけている。

「お祓い」なんで書くと
おどろおどろしいが、
そのくらいスッキリするのだ。


塩サウナ後の外気浴で
思う存分リフレッシュしたら
ちょうど体温くらいの
ぬるま湯へつかりに行く。


自分の身体とお湯の境目が
わからなくなる感覚が心地よく、
放っておけば何時間でも入ってしまうので
15分ほどを目処にぬるま湯から上がり

最後にもう一度、
あつ湯で身体を芯から温め
外気で身体を乾かしたら完了だ。


温泉から上がりベンチに座ると
セブンティーンアイスが誘惑してくるので

最高に気分のいい状態の私は
普段は買わない割高のアイスを
迷いなく買ってしまう。
味はチョコミント一択。

お風呂上がりのカップルや家族
おひとり様のおじさまおば様、
お兄さんお姉さんを横目に
アイスを5口ほどで食べ終えて
一息つけば私のHPは満タンになる。


これでまた1週間頑張れる、
わたしなりの温泉流儀だ。












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