人間関係上級者に与えられた特権
遠距離恋愛をしていた頃、
実家暮らしだったこともあるだろうが
正直なところ寂しいという感情はなかった。
不安はあったけど。
月に一度くらい相手のいる場所へ会いに行ったり大型連休であれば相手が帰省時に地元で会ったりして、ちょうど良い距離感だと思っていた。
四六時中一緒にいれば
当然粗が見えてくるものだし
そうなれば終わりを迎えるから
終わりを迎えない距離が心地よかったのかもしれない。
本当の自分を見せて飽きられたり嫌われて
一度繋がった縁が綺麗さっぱり切れて、
それでまた他の誰かを1から好きになる勇気などない。
恋愛っていうものは
人間関係上級者に与えられた特権のように思う。
以前も書いたけど
付き合ったり結婚する際に
相手のことをより知りたければ
交友関係を確認すれば良いというのは
大正解だなぁと思う。
みんななぜ、
嘘をつかず自分を差し出すことができるんだろうか。
衝突しても離れていかないと思えるんだろうか。
相手の心変わりが怖くないんだろうか。
怖くても一緒にいることを選べるんだろうか。
相手に差し出した私を好きでいてもらえたらそれで良いのだ。
そうすれば飽きられたって嫌われたって
本当の私は無傷でいられる。
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