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もし私が普通なら

妖精が見えたり、
小さいおじさんが見えたり
UFOを見れたり

動物の考えていることや
木や草花たちの声が聞こえるわけでもない。

小さい頃に妖怪に会ったわけでも
神様にあったわけでもないし、
幽霊はもちろん見たことも感じたこともない。


子供の頃ここに書けないような
悪いことを山ほどして母を怒らせた。
あの頃、なぜあんなことをしていたのか自分でもわからない。


足らないし、
いらないものばかりで出来た私だ。
そんな人間なのだからせめて純粋さくらい
人よりずば抜けていれば救いようがあったのに、そうではなかった。

特別ではないし
普通にもなれない。

中学生みたいなことをこの歳になって大真面目に記しているんだから失笑されるだろうが、
普通は普通だ。

この世界で生きていくために
必要なスペックのこと。

大多数の人間が持っている数値があって、
そこに到達している人間が収まる枠を普通と言っている。

CPUが高いか低いか。
別に高性能のやつじゃなくて良いのだ。
時代に適応できる程度の普通でいい。



もし私が普通なら、
この世界をどんなふうに生きただろうか。

ここまでの人生、
あれもこれももう少し上手くやれていただろうか、もしかしたら手放さずにいられただろうか。


みんなが普通に出来ていることが出来ず
怠けた性格のせいだと揶揄されたし
もちろん自分でも、このふざけた性格のせいだと思って生きてきたが

もしもそれが私がクズだからなのではなく
そういう特性だったから、だとしたら。


…そんなふうに考えるのは責任転嫁であり
「特性」とか言いだしたら
人間に成長も進化もありゃしない。
そう思っていたけど
もしかしたら違うのかもしれない。

責任転嫁、とか
言い訳、とか
甘え、とかではなく
単純に事実なのだ。

事実と結果を照らし合わせたらそういうことでした!というだけの話。


そう思いはするものの、
ショックが大きすぎて
今はまだプラスに考えることができない。

これだけ人より足りてないのだから
せめて妖精が見えるくらい
純粋だったらよかったのになぁ。





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