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美容室に行くのが面倒くさい

白髪はあるんだろうけど自分ではまだわからない。目立つようになったらハイトーンにして刈り上げベリショにするのが夢だ。

現在の髪色は真っ黒で、胸元まで伸びた髪は「美容室に行くのが面倒くさい」という性格がよく現れたスタイルだと思う。



剛毛多毛癖毛という魔の3拍子(しかもハチ張り絶壁で顔がでかい)なので年に一度は縮毛矯正をかけており、そのおかげで髪を褒められることがある。


しかし申し訳なさと照れから
「いや!これねえ!ストパーなんですよーー!!!」と食い気味に返答してしまい会話は終了。

その度心の中で壁に頭を打ちつけながら
「なんで!いつも!!そう言う返ししかできない!!!」と流血させているが

懲りずに毎度同じ返しをしてしまうので
一生こんな感じだろう。



もう直ぐ梅雨時なので
今日は年1恒例の縮毛矯正をかけてきた。

ここの美容師さんとは15年ほどのお付き合いになる。


彼女がアシスタント時代に出会い、
その後店長になったが独立し
現在は一国一城の主だ。

七福神の恵比寿さんみたいな雰囲気で
癒し系を具現化したような人。
反骨精神旺盛で仕事に対して手を抜かない所が信頼できる。

私が髪の毛を褒められるのは
間違いなく彼女の技術あってのことだろう。


髪の毛を綺麗にしてもらっている間
大したことは話さない。

それなのに帰る時は
「話せてよかった」と晴々とした気分で思っている。


怖がってたことや不安だったこと、
ぼんやり心にかかっていたモヤが晴れていたり、一つの物事に執着していた自分に気づいて目が覚めた気分になることもある。


相手が彼女の場合、話す内容は大して問題じゃないんだろう。


何を語るか、
どんな言葉を使い
適切に思いを伝えられるのかも
もちろん大切だけど、

「会って話す」という形でしか伝わらないことがある。

パッケージされた音楽を聴くことと
ライブで生演奏を聴くことが
同じようで全く違うことと似ているかもしれない。


今日ももちろん話せてよかった。

髪の毛も心もさっぱり軽くなって
サラサラとした良い気分だ。

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