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「接種者に後遺症が少ない」戦慄の理由

よもや、こんな与太話に引っ掛かる人間もいないと思いますが。

新型コロナ、1~2割に後遺症 ワクチン接種者で少なく | 共同通信新型コロナウイルス感染後に症状が長引く後遺症を巡り、厚生労働省研究班は成人の感染者11.7~23.4...
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そもそも厚労省の発表は、どれもこれも信用できないわけですが、仮に事実だったとしても、極めて問題だらけの調査です。

まず、結果をパーセントで示されたときは、対象の母数や属性を必ずチェックしなければいけません。でも、それがまったく明らかになっていませんね。
接種者・未接種者、それぞれどの性別・年代で、何人のうち何人に後遺症が残ったのか。

また、アンケートなんて、質問の仕方でいくらでも誘導できちゃうので、質問項目の内容をきちんと公表する必要があります。

しかも、後遺症のような「自覚症状」をアンケートで聞き取るなんて、やり方が非常にお粗末。「自覚症状」は(テレビ・新聞・雑誌等からの)暗示の影響を受けやすいので、信頼性ががくんと落ちるからです(本人の感想だけで客観性ゼロ)。
こうなると、事は単なる「感染症」ではなく、「心療内科」や「精神医学」の範ちゅうとなります。


というわけで、まるで考慮に値しない記事なのですが、本当に記事のような事態が起こっていたら、実ははるかに恐ろしいことが考えられるのです。

それは「生存者バイアス」と呼ばれるものです。

https://netdekagaku.com/suvivorbias/

簡単に言うと、接種者が感染した場合、「後遺症」どころか高確率で「絶命」してしまうため、「後遺症」としてカウントされないということです。

ワクチンによる「感染増強」で重症化し、長期入院を余儀なくされたり死んでしまったら、アンケートに答えることもできず、したがって「後遺症」も起こりません。当然です。

私自身は、接種開始後の「超過死亡」の急増から、その可能性が非常に高いと思っていますがね。

余談・ロシアでヒグマに襲われて死亡した写真家・星野道夫氏のエッセイ『旅をする木』は、文章もすばらしく、物書きを目指す方にとっては必読の一冊ですが、中に「(極めて危険である)アラスカのパイロットに途中で引退した人はいない」という話が出てきます。それだけ聞くと、アラスカのパイロットはよほどの凄腕ばかりか、心底操縦を愛しているのだろうと考えてしまいそうですが、そうではありません。
単に、「みんな仕事中に墜落死している」からだそうです。
引退する前に死んでしまうので引退した人がいない、というのが真実。ふとその逸話を思い出しました。



まとめるなら、

・未接種者で「後遺症」に見舞われたのは「不運な人」

・接種者で「後遺症」で済んだのは「ラッキーな人」

ということですね。




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