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新しすぎる飲み方?

 毎週月曜、馴染みのヤクルトさんがわが家に、ヤクルトを売りにやって来られます。
 ヤクルトさんは、うちに来たあと、アトリエの向こうの、その奥にあるわが実家に行って、うちのおばあさんと、姉の雨子さんの息子であり、とある若者・とある少女のいとこである、わたしの甥っ子(もう成人)用に一パックずつヤクルトを売ります。

 先週の月曜日、うちのおばあさんに、
「雲子、おばあさん今日おらんから、うちのもついでに買っておいてくれん?」
とお金を預かったので、わたしが代表して三軒分のヤクルトを買いました。
 ヤクルトさんが帰った後、ヤクルトは常温はNGなので、わが家の冷蔵庫に入れて……。どうなったと思います?

 そのことをすっかり忘れました😊。

 隣に住んでいるとはいえ、実家には用があるときしか帰りません。顔を見ないので、おばあさんからも、甥っ子くんからも、誰からも催促されない上、テストの採点があったので、うっかりそのまま。1週間、冷蔵庫に三パックもヤクルトがあったのに、それが当たり前の風景になってしまい、その間何度も冷蔵庫を開けたはずなのに、思い出さないまま。そのまま、日曜になりました。

 日曜日、たまたま別の用でおばあさんのところへ。そこで初めて、
「そういえば、ヤクルトどうなった?」
と、言われて、ハッとなりました。

 慌てて取って来たけれど、
「賞味期限、大丈夫かねぇ???」
と、心配になるわたし。






 すると、声を聞きつけて出てきた甥っ子くんは、
「あ~、ヤクルトは賞味期限が切れてからがホンモノなんよ。」
と言うんです。
 おばあさんも、「そうそう。」。

 甥っ子くんによると、
「うちの親(=雨子さん)は、すぐ2週間ぐらい賞味期限を切らすんよね。しかもあの人さぁ、それを捨てようとしてその辺に出して、また2週間ぐらい忘れて放置しとるんよ。真夏によ?
 それをおばあさんと二人で飲んでみたら、ねぇ?(と、おばあさんを見る)……過去一おいしくなっとってさぁ。あれ以来、うちでは、わざと賞味期限切れてから飲むぐらいよ。」

 「え~!!!」と、驚くわたしに、おばあさんは「うん、うん。」と頷いて「そういうものは、そんなものよね。」と言うのです。

 シロタ株が増殖して、美味しくなるっていうこと??


 わたしの周りの人は、思うより寛容で助かるけれど、わたしもたいがい忘れっぽいけれど、何より、意外に、雨子さんはその上を行ってるやん、知らなかった……。(あんなに細かそうなのに。)

 とはいえ、賞味期限4週間切れのヤクルトに関しては、そう言われてもにわかには信じがたい。放置期間にもよるだろうし、気温にもよるだろうし、体質もありそうだし。やっぱりこわすぎてわたしはちょっとパス……、とも思うんですが、でも二人が証言してるし、ちょっとやってみたいような誘惑もあります。




 こういうことを思ってしまうのは、やっぱり素直科のせいなのだろうか?
 

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