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口調

 何度も言うように、非常勤講師として週に数日、高校で勤めている。少し前まで本当の専業主婦、しかも子どもはおそく産んだ派なので、生活の90%以上の話し相手は、高校生以下の未成年。


 先生と言えば、話すのが仕事、生徒は話を聞くのが仕事と、思われる(?)かも知れないが、今の勤務先のとても素直な高校生たちを相手にしていてさえ、高校生とはそんな甘っちょろいものではない😊(そう思うのはわたしだけかもしれません)ので、なるべく話さないようにしている。
 いつだったか、考査が差し迫ってがんばって進めようとしゃべるのに、みんながいつもの調子でのんびりしているので、つい、「ちょっとぉ、やるよ?めずらしく授業しているんだから、みんなもその気になってね!」と、言ったら、「確かに~」と、失笑されてしまったぐらい、授業なのになぜか聞き役。
 家に帰れば、やはりよくしゃべる似たような若者と、そこそこ大人しい少女がいて、もちろん若者言葉で話しかけてくる。一緒に見るものも読むものもその辺り向け。そういえば、とある少女の見るアニメの中以外で、まさか自分が「ちわっす!」なんて声をかけられる日が来るとは、数年前までのわたしは思っていなかったです。



 テレビでも文章を読むのでも、聞いていると(読んでいると)、相手の口調って、すごくうつってきませんか?(「ちわっす!」にちわっすと答えてしまいそうな自分がこわい。)

 そんなわけで、自分でも、つい口調が、何となく普通より子どもっぽくなってしまっていることを感じます。多分、わたしぐらいの年齢の人は、こういう話し方はしないんじゃないだろうか。自分が子ども時代のそれぐらいの年齢の人を思い浮かべるせいかもしれないけど。







 ところで、口調と言えば。
 noteでは、お住まいの地域を明示している方も多いですが、逆にあまり土地柄を感じさせないような書き方をされている方もたくさんいらっしゃいます。
 そんな中、たまに、ちらっと、その地方の言い回しとか、語尾みたいなものを感じる時があって、すると突然、どうしても自動的に、息が白くなるような寒い空気とか、都会的な整った室内のすっきりした空気とか、山や木のおいしい空気とか、ちょっとわが家に近い田舎の空気とかが脳裏にふわっと浮かんで来てしまって、……いいなあ……、と思ったりします。










 そこで、わたしが書いたものにも、そういう言葉遣いってあるかな?と、過去を振り返って点検してみました。
 多分、あまりないな。
 と、自分では思ったのですが、そういうことって自分では気づかないものだから、どうなのかな、とも思います。唯一、自分で、これ、どうなんだろ?と思ったのが、「そうやねぇ」。でも、そうやねぇ、は、どこでも言いますよねぇ?言いませんか?
 さすがにアナウンサーは言わないですが、普段の会話では使うのでは?……、とAIに聞いてみたら、「関西の言葉です」みたいなのが出てきた。え~?そうかなあ……?


 でも、こういうことを思うのは、プライバシーの侵害だとも思うので、あまり気にしないで行こうとは思ってもいる。いけん、いけん😊

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