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塞ぐ 3話


📱ジリリリリリ!

○:朝か〜

いつもならアラームがなる前に起きれるのだが

今日はどうやら無理だったらしい

昨日の出来事のせいだな

○:切り替えろ

そう自分に言い聞かせてリビングに向かう

母:おはよう

○:おはよう

母:今日はちょっと遅いね

○:うーん

母:朝ごはんできてるから食べちゃって

○:はーい

父:珍しいな

○:たまたまだよ

いつもと同じ朝ごはんなのに

なにか味付けが変わったような感覚を覚えた

父:もう行かなきゃ

○母:行ってらっしゃい

父:行ってきます

父は僕より早くに仕事に行って帰り僕より遅い

ほんと尊敬してしまういい父親だ

母は面倒見が良く、家事も何一つ文句を言わず毎日行っている

きっとこの二人がいなければ僕はもっとグレていただろう

和:おはよう😪


○母:おはよう

和は少しだけ朝が苦手でいつも眠そうにしている

、、、、

○:ご馳走様

和:もう行くの?

○:ちょっと早く行きたいから

和:そっか

○:入学式頑張れよ

和:ありがとう

嬉しそうに笑顔を向けてきた

最初からその言葉を待っていたかのように

4月の朝はまだ肌寒く春風が頬を撫でるのが気持ちいい

春は好きだ

過ごしやすい気温だから

そんなことを考えながら学校に向かう

🚃𓈒𓂂𓏸

?:よっ!

○:おはよう

?:今日は早いな

○:ちょっとやりたいことあって

?:部活か?

○:僕がするわけないだろ

?:それもそうだな😁

電車の中でそう話かけてきたイケメンは同級生の梅澤翔太だ

ピッ!

○:毎日朝練大変だな

翔:そうでも無いぞ

○:そっか

翔:もう慣れたから

翔太はバスケ部に所属している

1年生の時から既にベンチ入りされるくらい上手で次期エースらしい

明るくて人あたりがいい性格で、人望があつい

イメージしずらい人は

クラスの陽キャをイメージしてくれ

さらに一個上の美人の先輩と付き合っているらしく

まさに非の打ち所のない人間だ

誰とでも打ち解けられるため僕なんかとも仲良くしてくれている

なんで僕達2人が友達なのか分からないクラスメイトがたくさんいそうだ

男:しょうたー👋

翔:おー👋

翔:じゃっ!行ってくるわ

○:おう

僕自信翔太との関係は気に入っている

クラスが今年も一緒なのはほんとに幸運だ

教室についたら自分の机で本を読む

これがルーティーン

人それぞれ本を読む理由があると思うが

僕が本を読む理由は人から話しかけられなくなるからだ

なんとも陰キャ極まりない理由だが、効果は絶大だ

高一の頃話しかけられたことがあるが

…高一

○:p📕q◉ω◉ `)


男:おはよう

○:おはよう、、p📕q◉ω◉ `)

、、、
…現在

○(思い出さなくても良かったな)

、、、

男:おはよう

女:おはよう

みんなが来はじめて周りがうるさくなってきた

こうなるともう本の内容なんて入ってこない

今の僕はさながら二宮金次郎像だ

ただ本を眺める人だ

彼はほんとに読んでたんだろうけどね

翔:そろそろ時間だぞ

○:おう

朝練終わりの翔太に話しかけられ、本を机にしまう

キーンコーンカーンコーン

先生:おはよう

生徒:おはようございます

先:今日から新しい学校生活が始まるからみんな気を引き締めてね。じゃあ入学式だから並んで

体育館に入ると昨日並べた椅子がぎっしり引き詰められている

今からは耐えの時間だ

…入学式

○(ねむい)

?:😪



お隣は完全に眠ってしまっているらしい

まぁ僕には関係ないからとりあえず放置だ

?:ゴツっ!

○:(いった!)

?:ごめんなさいごめんなさいごめんなさい

○:大丈夫だから謝るのやめて

こんなにものすごい勢いで謝られるとこちらが悪気がしてくる

大人しそうな女の子だが名前はなんだっけ

右隣だから後ろの席の人だ

ちょっと見ただけだが綺麗な肌をしていると思った

○:(ダメだな)

早く人に慣れないと

…入学式終了

式は無事に終了した

先:みんなお疲れ様。今日は席替えと自己紹介。あとは委員会決めだけやっちゃうからそのつもりでいてね

生:先生が担任?

先:そう!2年B組を担当する白石麻衣でーす!みんなよろしくね🙏


生徒:やったー!!

白石先生は親しみやすい性格で生徒たちから大人気の先生だ

白:じゃあ順番にクジ引きに来て

…くじ引き中

○:(13番か)

席なんて正直どこでも良かったが、窓際の最後尾という良席を引き当ててしまったらしい

白:じゃあ移動してー

…席移動

翔太が前かよ

翔:よろしくな笑

○:ああ

前が翔太ならそれなりに楽に生活できそうだ

?:翔太君よろしく

翔:おうよろしく!

?:(。_。`)コク

○:あっ

どうやら隣は眠り姫だったみたいだ

?:(。_。`)コク💦

向こうも僕に気づいたらしく慌てた様子で挨拶をしてくる

翔:さくらさんと知り合いだったんだな

彼女の名前はさくらというらしい

○:出席番号後ろだから

翔:なるほどな

名前を今知ったっていうのは内緒にしておこう

?:私は田村真佑。よろしく


こっちの元気そうな子はなんか食いしん坊キャラっぽいな

○:井上○○です。よろしく

白:周りの4人組が一応班だから、班行動はそれ固定ね

生徒:え〜

友達と同じ班になれなかった人達はちょっと不満があるっぽいが僕には特に関係ないな


正反対の女子二人と正反対の男子二人という変にバランスの良いメンバーが構築されたみたいだが

翔太がいればなんとかなるので問題ない

…自己紹介終了

白:今配った紙に希望の委員会書いて提出して

生:どうやって決めるんですか?

白:私の独断と偏見で決めます

やばいこと言ってる人がいるな

生:それはさすがに、、

白:文句あるの?😡💢

噂の黒石さんが登場した

○:(こんな感じなんだ)

生:ありません

白:だよね🙂

○(目が笑ってないな)

白:じゃあ来週から本格的に授業始まるからそのつもりでいてね

生徒:はーい

翔:じゃあ部活行ってくるわ

○:がんば👋

翔:うい〜👋

○(バイト行かなきゃ)

さ:あの

○:Σ( ˙꒳​˙ ;)

立ち上がるタイミングで話しかけられ少し驚いてしまった

○:どうかしました?

さ:さっきはごめんなさい

そう言って頭を深く下げてくる

きっと入学式の時のことだろう

○:全然、謝らなくていいよ

本心だ

さ:ありがとうございます

○:じゃあまた

さ:うん

なにか言いたそうな顔をしていたが無視してバイトに向かう

今日は彼女を見ることはできなかったがまたいつか会えるだろう

そう思いながら教室を出た

遥:あっ

教室を出た僕の目には

昨日と変わらない笑顔の君の姿が飛び込んできた


to be continued


3話終了です
いかがでしたか?
田村さんと遠藤さんと同じ班になってみたいよね
梅澤翔太は僕がイメージしてる完璧人間です
4話では賀喜さんと本格的に話させてあげたいね
1話があまり長くなりすぎないように注意していきます
コメント待ってます









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