綾人妄ツイ

綾人妄ツイ

最近の記事

Silent

12月25日 カップルにとって特別な日 俗に言うクリスマスというやつだ ○:あ〜寒い そんな日に何が楽しくては俺はここにいるのだろうか ○:クリスマスケーキいかがですかー 今日はクリスマスケーキの販売のアルバイトをしている 今日はというか、クリスマスイブの昨日もしていた 彼女彼氏がいる人達はこんなことはしない もちろん俺にはそんな相手がいないからここにいる この時期になると街が賑やかになるように感じる 色々なところが光っていて騒がしい だからといって嫌

    • 塞ぐ10話

      店員:今日はどんな風にしますか? 和:ん〜とにかくかっこよくしてください めっちゃ大雑把だ 店員:OKです OKなんだ 和:よろしくお願いしまーす そういってソファに向かう和 ○:よろしくお願いします 店員:とりあえず髪の毛洗います そう 意を決して向かった場所は美容院だ 中学校を卒業してからは和と同じ美容院に来ているのだが、軽く整えてもらう程度でしっかりと切ってもらったことは無い 美容院は妙に洒落てて落ち着かなくて嫌いだ 店員:前髪はどうしますか?

      • 塞ぐ9話

        ○:、おはようございます 橋:おはよう、、今日はメガネなの? ○:伊達ですけどね 橋:あんたずっと目いいもんね。羨ましい ○:両親に感謝です 橋:、、、首赤くない? 襟のあるワイシャツで多少は隠れているがやっぱり見えるらしい とは言ってもこの人だったら少し見えてるだけでもすぐに気づきそうだが ○:やっぱり見えますよね、、 橋:、、何かあったん? こういう所がほんとに姉に似ている いつもはいじめてくるのに困っている時は必ず助けてくれる ○:何も無かったで

        • 塞ぐ8話

          田:おぉ〜よく釣れたね 翔:すごいだろ〜 今は魚釣りの体験中だ 釣り堀だというのにさっきから全く釣れない さ:、、つれないね、 ○:、、あー、うん さ:釣り堀だしそのうち釣れるよ ○:そうだといいけど 運の悪さなら日本一だと自負している … 田:、、次は釣れるよ! さ:、、う、うん! 結局最後まで釣れずに終わってしまった 今励まされているこの状況がとても悲しい 翔:どんまい笑 ○:うっせ そう言って翔太を軽く殴った ーーーーーーーーーーーーーーーー

          オールドトワレ

          ?:早く出発してよ〜 そう言って助手席で足をばたつかせている彼女の名前は齋藤飛鳥。僕の彼女?もちろん違う。ただの腐れ縁だ。 高校生になり隣の席になったのが飛鳥だった 最初は無愛想で仲良くなれるわけがないと思っていたのだが、次第にその態度に慣れていき、気づいたら卒業してからも会うくらいには仲良くなった 飛:何ボーッとしてるの? ○:ソフトクリーム美味しい? 飛:もち!食べたい?😏😏 ニヤつきながら聞いてくる彼女 飛:あげなーーい笑 ○:そう言うと思った 飛:は

          オールドトワレ

          塞ぐ 7話

          白:班員が揃ったところからバス乗って〜 生徒:はーい 田:バスの席どうする? 翔:グッパーで決めよ 田:いいね👍 ○:(良くないだろ) 4人:グッとパーで別れましょ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 田:ねぇねぇ。今日何するんだっけ? ○:着いたらレクらしい 田:レクの内容は? ○:白石先生が秘密にしてる 田:そうだったね! 僕の隣は田村さんになった 1ヶ月ほど一緒の班だったおかげでタメ口でも話せるようになった まぁ一緒の班だった

          塞ぐ 6話

          白:じゃあみんな来週の林間学校遅刻しないでね〜 生徒:はーい 林間学校 乃木高の2年生は毎年林間学校に行くことになっているらしく今年も例外では無い 林間学校などというイベントは僕みたいな人間の敵でしかなく、来週のことを考えるだけで気分は沈んでいく一方である 翔:林間学校楽しみだなぁ〜 田:だね〜 前の席の2人はそんな会話をしている さ:、、、 ○:、、、 遠藤さんにはもちろんバイトの僕だとバレていないみたいで学校では特に会話は無い 田:さくちゃんも楽しみ

          塞ぐ 5話

          和:おはよう😪 ○:おはよう 玄関で靴紐を結んでいると眠たそうな顔をした和が声をかけてきた 和:もうバイト行くの? ○:うん 和:新しい子入るから? ○:そっ。その人が来る前に準備しときたいから 和:なるほどね ○:行ってきます 和:行ってらっしゃい 今日は少し足が重い 新しいバイトの人が来るだけでこうなる自分のメンタルの弱さに絶望してしまいそうだ 正直雇って欲しくはなかったけど逆らえないから仕方がない 重い足を引きずるようにして公園をぬけ駅に向かっ

          塞ぐ 4話

          遥:あっ ○:・・・ 遥:そういえば今日部活休みだった!笑 女:そうなの? 遥:うん! 彼女の目には僕は写っていないみたいだ ○:(期待したのが馬鹿だったな) 今日も話せるかもという期待を捨て目的地を変更する …図書館 ?:返却ですか?、、なんだ○○か ○:なんだってなんですか久保先輩 久:この「なんだ」はガッカリの「なんだ」だよ この人は一個上の久保史緒里さんだ 僕が学校でまともに話せるもう1人の人物だ ○:僕見てガッカリするのやめてください

          塞ぐ 3話

          📱ジリリリリリ! ○:朝か〜 いつもならアラームがなる前に起きれるのだが 今日はどうやら無理だったらしい 昨日の出来事のせいだな ○:切り替えろ そう自分に言い聞かせてリビングに向かう 母:おはよう ○:おはよう 母:今日はちょっと遅いね ○:うーん 母:朝ごはんできてるから食べちゃって ○:はーい 父:珍しいな ○:たまたまだよ いつもと同じ朝ごはんなのに なにか味付けが変わったような感覚を覚えた 父:もう行かなきゃ ○母:行ってらっしゃ

          塞ぐ 2話

          学校から家までの距離は結構ある 電車の乗り換えも1回しないといけないし正直いって面倒ではある だが帰りの電車の時間は好きだ 部活をやってない僕は帰宅ラッシュと被らないから座ることが出来るし、曲を聴きながら電車の揺れを感じるのも悪くは無いと思っている 子1:はやくこいよー 子2:まってよー 自宅最寄りの駅を少し行った先には団地に併設されている公園がある 帰宅時間には小学生くらいの子供たちが遊んでいる たまにイヤホン越しにも聞こえる甲高い声に少し反応してしまうが自

          塞ぐ 1話

          青春とは嘘であり、悪である。 青春をおう歌せし者達は常に自己と周囲を欺き 自らを取り巻く環境のすべてを肯定的にとらえる。 彼らは青春の2文字の前ならば どんな一般的な解釈も社会通念もねじ曲げてみせる。 彼らにかかれば嘘も秘密も罪科も失敗さえも 青春のスパイスでしかないのだ。 仮に失敗することが青春の証しであるのなら 友達作りに失敗した人間も また 青春のど真ん中でなければおかしいではないか。 しかし彼らはそれを認めないだろう。 すべては彼らのご都合主義で