見出し画像

【ギャラリー冬青 写真展】2023年12月期 森谷修

ギャラリー冬青 12月期 写真展
森谷修 写真展
この道の行く先に

会期:2023年12月1日(金)~12月23日(土)
11:00~19:00 日曜・月曜・祝日 休廊 入場無料
作家在廊日:毎週火曜、水曜、金曜、土曜(13:00~19:00)
※変更の可能性がありますので、確実な情報に関しては事前にお問い合わせください。
★クロージング 12月23日(土) 18:00~21:00

オリジナルプリント
Copyright (c) Osamu Moriya All Rights Reserved

 
<作家の言葉>
多摩川の左岸。
東京と神奈川の境、海からちょうど10km入ったあたりが私の地元だ。
かつては大きな工場が立ち並び、その先には遊園地やレース場、古墳、巨人軍のグラウンドもあった。
 
なかでも私が小さい頃から慣れ親しんでいたのが、多摩川の土手。
あまり子どもと遊ぶことがなかった無口な父親と、
早朝にキャッチボールをした思い出の場所である。
 
やがて社会に出て仕事一辺倒になると、そこは急行電車で通り過ぎるだけになっていた。
再びそこが特別な場所になったのは、自分が父親になってからだ。
保育園の送り迎えで13年間、子どもと朝夕この土手を歩いた。
幼き我が子と眺めた夕焼け空が心に沁みるのだった。
 
多摩川周辺は今も、新しいカメラやレンズを買えば、
自転車を飛ばして試し撮りをしに行くホームグラウンドでもある。
かけがえのない我が故郷だ。
 
川の流れは、時の移ろい。
この地で私は、いつも未来を見つめていた。
この道の行く先に、まだ見ぬ何かがあると信じて。
 
                               森谷修

<作家略歴>
森谷 修 Moriya Osamu
1965年 東京生まれ
1988年 ㈱東北新社・CM撮影部  
1995年 独立 森谷修写真事務所、設立
 
「祈り」― 古代から今に続く暮らしや信仰のあり方、その痕跡を追い求め、モノクロームで表現している。
「祈りの原風景」シリーズと位置づけ、第一弾として海を渡りし民族に思いを馳せた「沖縄・珊瑚の記憶」を2004年に発表。翌年2005年には信仰と暮らしが寄り添うバリ島の日常を捉えた「バリの祈り」を相次いで発表した。2018年、「祈りの原風景」シリーズの集大成として作品集「み熊野の」をまとめる。一千年の保存が可能なプラチナプリント制作し熊野本宮大社・創建2050年の年に作品全12点を奉納した。

■著作 (執筆&写真作品掲載)
- 2006 「銘機浪漫~カメラが僕にくれたもの~」 エイ出版社
- 2008 「ライカの魔法」 エイ出版社
- 2022「デジタルで極める完全なるモノクローム」 ホビージャパン社
 
■写真集
- 2013 写真集「バリの祈り」 ar出版
 
■写真展 (個展)
- 2022.10〜2023.2「み熊野の」 市ヶ谷DNPプラザ
- 2023.2「み熊野の」     ナダール京都大山崎
- 2023.1「み熊野の」 三重県立熊野古道センター
- 2022.12「み熊野の」 熊野世界遺産センター
- 2021.3 「バリの祈り」 ギャラリー冬青
- 2019.2「熊野」 熊野世界遺産センター
- 2013.8 「バリの祈り」 Gallery AAA
- 2012.12「珊瑚の記憶」 Niyama`s Gallery
- 2005.11「バリの祈り」 Gallery Cosmos

「沖縄モノクローム」 日仏会館
- 2004.7「夏至南風の吹く日に」 ayumi gallery

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?