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中秋の名月、月面着陸

今宵は中秋の名月、またの名を十五夜。一年で最も月が綺麗とされる夜である。

見上げるだけだった月も、徐々に足を下ろす対象へと近づいている。9月上旬、日本初の月面着陸を目指す探査機が種子島から打ち上げられた。今も月面探査機は宇宙を飛び続け、数ヶ月後には月面に到着する見込み。月面着陸に成功すればアメリカ、ソ連、中国、インドに続いて世界で5カ国目となる。

「名月や 池をめぐりて 夜もすがら」
十五夜の月に見とれて池を歩いていたら一晩過ぎてしまった、と松尾芭蕉は詠んだ。かつて手の届かぬ美しさに思いを馳せて過ぎた一晩は、今や月面着陸という手の届く現実に思いを馳せて過ごす一晩となりつつある。とはいえ、月から姫が来る竹取物語が千年以上前に書かれた我が国である。松尾芭蕉も、句を詠みはしなくても「いつか月行けねえかな」なんて考えていたような気はしている。

-酒のアテには茄子と月-

今日も人生、超カラフル。

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