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子どもたち一人ひとりを主語に

今日は朝早くから、千葉県・船橋市立飯山満中学校を訪問させていただきました。

飯山満中学校といえば、GEG や Google 認定トレーナー、はたまた YouTuber としても大活躍をされていらっしゃる辻 史朗教諭がいらっしゃる学校です。

訪問するのはいつ以来だったかな。確か、イベントのお礼にこの本をお届けして以来かもな。(と、こっそり宣伝・笑)

贅沢な時間

今日は辻先生の計らいで校内全体に視察がある旨を伝えてくださっており、辻先生はもちろん、ほぼすべての教室での普段の授業の様子を拝見することができました。本当にありがたいことです!!

公立中学校でこれほどまでに端末とクラウドの活用が進んでいる学校はなかなかないので、とても貴重な機会になりました。

しかも研究授業などとは異なり、普段着の取り組みが見られるというのも、ありがたいことです。

黄金比を教科をまたいで学ぶ

なかでも美術の時間では、数学の比の学習と内容をシンクロさせながら、黄金比について授業を展開。生徒たちは教師が Classroom に用意した資料や動画を確認しながら、どういった規則に則って作品をまとめいくかを考えていました。

「数学の授業でせっかく比の学習をしても、数字だけの羅列になってしまいがち。美術の制作時の黄金比を組み合わせることで、視覚的にもわかりやすく、生きて働く比として身につけてもらえればと思っています」とは美術担当の教諭。 

Canva などのデジタルツールを用いて作品を作り上げようとする姿はとても頼もしく映りました。

子どもたちを信じる

肝心の辻先生の授業は、たっぷりと2時間にわたって拝見させていただきました。

前回参観させていただいたときよりも、もっと子どもに委ねている、さらに子どもを信じている、限りなく子どもたちの伸び代を大切にしている、それぞれの子どもの今とこれからをつなげて考えていらっしゃることをヒシヒシと感じる時間になりました。

いやぁ〜、なかなかできることではないことを、しれっと実現できているあたりの懐の深さが真似できない〜!!

実際、この日はとあるアプリを活用した理科の図鑑をつくる工程の最初の時間を拝見しましたが、まず、それまでの3時間は辻先生からテーマと教材・資料を与えて、自分なりに進めるように指示したこと。これが中学校1年生への指示だから驚きで、まだ6月なのに…

でも、よくよく聞いてみると、3時間を子どもに委ねる前に1時間を委ねる場を設定していたり、アプリの活用なども一年を通じたプランを教員側で持っていたうえでこの場で試したりなど、すべての道がローマに通ずじゃないですが、足場掛けの巧さが光るんですよね!!

そして、その根底には、子どもたちの可能性を信じているという強い信念が感じられて、至るところから勇気が湧きました。

今日の日を境に、伝える言葉をもっと吟味しなければと思った次第です。

辻先生、飯山満中学校のみなさま、本当にありがとうございました!!


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