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〔92〕白頭狸随想 国家のテイとは何か

〔92〕白頭狸の時務随想―国家のテイとは何か(有料領域あり)
 俗に「国家」の要件は「国土と人民」と言われますが、それだけではまだまだ「国家」と呼べないのは、現状の大韓民国を観察すれば、具眼の士なら判る筈です。
 これを書いていた白頭狸が端無くも思い出したのは数年前のある出来事です。
 白頭狸の流寓先には紀州在住の東京大学出身者の親睦団体で「和歌山赤門会」というものがあり、毎年ニ三度の懇親会に狸も参加しております。数年前のことですが、その会に地元のラジオ放送社長(現職か元職かは知らず)が出席していて、たまたま狸の横に座りました。

 折しも韓国では平成二十五(2013)年に朴槿恵から政権を奪った文在寅が大統領で、わが国に対して李明博・朴槿恵にも勝る非礼さで極端な難癖をつけていました。(ちなみに目下話題となっている日韓通貨交換協定(通貨スワップ)は、平成二十三(2011)年に李明博の要請を容れた野田佳彦政権がそれまでの一三〇億ドルを七〇〇億ドルに拡大したが期限切れとなっていたものを、岸田政権が縮小復活せんとするものです)。

 ここからは有料領域です。

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