【時系列】心を分ける(悶々とした私の心が軽くなるまで)

 職場で嫌なことがあり、悶々として帰宅したけれど、少し寄り道をして家に帰り、お風呂から出た頃にはずいぶん気持ちがすっきりしていたので、その流れを時系列で記録しました。

・    仕事上関係のあるAに一日中腹を立てていたら、気分が悶々としてきた。夕方になり、なんだか身体の調子も悪くなってきた気がする。時節柄、感染症だったら周りに迷惑をかけると思い、残業する予定を切り上げて帰ることにする。

・    職場の近くに借りている駐車場に辿り着く。こういう時は帰る前に少し職場の近くを歩くと気分が変わるけれど、今日は調子が悪いから早く帰って寝たほうが良いと思い、悶々とした気持ちのまま駐車場を出る。

・    運転しているうちにふと、私が「怒り」だと感じているものは、実は「がっかり」であることに気が付く。
・ 「がっかり」であるならば、そもそもAに対する失望は今に始まったことではないため、悶々の原因はAではないのでは、と思い始める。
・    確かに、「怒り」は胃に来るが、「がっかり」は心に来る。今は心に来ている。
・    この時点で少しだけ気分がすっきりする。正体不明だったものが少し判明してきたからだと思われる。

・    とりあえず、いつも曲がる道を直進し、行きの通勤路にある神社の前を通ることにする。以前、不安な気持ちを抱えてその神社の前を通ったら、すっきりした気分になったことがあるから。

・    神社を過ぎたあたりで、「あれっ、もしかしてこの悶々は、ずっと信頼関係を築いてきたと思っていたのに、最近変わってしまったBに対するがっかりが原因なのでは。」という気持ちになる(BはAとは全く関係がない)。そう言えばつい最近、Bについてかなりがっかりする出来事があった。

 どうやら私は勘違いをしていたようだ。

・    そうそう、こういう時はかつての職場のあたりを少しドライブすると、気持ちが落ち着くんだった、と思い出し、自宅へと続く道を通りすぎて、大きな道をまっすぐに進む。

・    辺りは真っ暗だけれど、点在する家の温かい光やわずかばかりの街灯に照らされて、懐かしい景色が広がっていく。

・    そのあたりから、自分の悶々が「Bに対するがっかり」であることに確信を持つ。「Bに対するがっかり」でほぼいっぱいになっていた私の感情のコップのなかに、今日「Aに対する怒り」が継ぎ足されて、コップの中身があふれ出した。だから私は最初、この悶々が「Aに対する怒り」が原因であると勘違いしたのだ、ということに気が付く。

・    かつての職場の本拠地の前を通る。私のかつての職場はもうずっと前になくなっていて、本拠地もずっと放置されていたのだが、ついに解体工事がはじまったようだ。暗くてよく見えないので、あとで明るい時にちゃんと見に来ようと思いながら道を折り返す。

・    原因がはっきりしたら、ずいぶん気持ちが軽くなった。かつての職場の通勤路を辿って自宅に到着する。

・    車を車庫に入れてから、ラインに顛末をまとめ、職場の仲の良い先輩に送る。できるだけ簡潔にまとめるという作業をしたことと、誰かに自分の気持ちを伝えることができたことで、かなり気持ちが整理されたようで、なんだかお腹が空いてくる。

・    家に帰り、お風呂に入る。ストレスには読書が良いと聞いたことがあるため、いつものように湯船で本を読む。身体が温まってきたら、Bについての諦めの気持ちと、Aへの少し優しい気持ちが芽生えてきた。

・    お風呂から出た時には体調不良のことはすっかり忘れていた。夕ご飯もいつも通りに食べる。

・    明日は土曜日。お天気も良さそうで良かった。


【良かったと思われること】
1、環境を変えて別の作業に集中した(残業を切り上げて車を運転した)ことで、「悶々」の正体について少し客観的に見ることができた。その結果、「悶々」が怒りではなくがっかりであることに気付くことが出来た。
2、自分の中に「落ち込んだ時はこうすると良い」というジンクスのようなものがあった(散歩をすると心が軽くなる、神社の前を通るとすっきりする、昔の職場のあたりをドライブすると気分が変わる)。
3、自分の中の「悶々」を分析することで、正体不明なものの正体が明らかになった。結果「得体の知れない敵との対峙」というストレスが序盤で消えた。
4、先輩にLINEで心情を説明するために、簡潔に自分の気持ちをまとめたことで、心の中もまとまった。(なによりも、同じ職場に信頼できる先輩がいた)
5、お風呂に入って身体が温まったことで優しい気持ちになれた。

 結局週末は一切このことについて悩むことなく、散歩をしたり買い物に行ったりして穏やかに過ごすことが出来た。

 今悶々として苦しんでいる方の参考になりますように。

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