地球の終活

地球の終活の前に
俺の胸は大きな悲しみに満ちている。
別に、具体的に何か悲しい出来事に襲われたわけでもない。
愛する彼女もいる、彼女の笑顔に癒やされる毎日もある
けれど彼女を好きになればなるほど、悲しみが、一陣の風のようでなく
驟雨のように、都度都度にやってくる
相乗効果の様に彼女を好きだという気持ちも又日々大きく強くなる
 
どこかで大雨が、どこかで大干ばつが、人びとはかわりばんこに苦しみ
そして今地球そのものも瀕死状態だと言われる
今まではその地球上には多くの生き物たちが有機的に秩序正しく生きてきたけど
それがいま、人新生の結末としての終末
 
世間の常識と言われる虚偽に充ち満ちた汚れた空気の中で判断に戸惑う人達
多くの汚れた非常識と汚れた常識が周りを徘徊する
俺は、ただ彼女が好きだ、それは非常識や常識の縛りには左右されない俺の意識
その一点を支えに周りを見て、人を見て地球を見る
彼女を好きになればなるほど見えてくるものがある
そして見えてくれば来るほど悲しみを意識せざるを得なくなるのだ
そして悲しみと同時進行で彼女を愛することで美しみも見えてくる
そしてその悲しみと美しみを彼女と分け合うために、
俺はまだ言い続けなくてはいけない、ずっと。


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