【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【青山学院大学】

今回の記事では優勝した青山学院大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感。そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。


箱根駅伝雑感と総括

往路雑感

往路1位 5:18:13 往路新
1区 荒巻朋熙 9位  1:01:37
2区 黒田朝日 1位  1:06:07
3区 太田蒼生 1位  0:59:47
4区 佐藤一世 1位  1:01:10
5区 若林宏樹 2位  1:09:32

大爆発でしたね。1区荒巻が序盤ハイペースにチャレンジしながら区間中位で粘りきると、2区黒田が驚愕の66分一桁で走り切ると、3区太田もまさかの1時間を切る走りでトップを奪取。4区佐藤も区間賞で続くと5区若林宏樹も69分台を叩き出しまさかの往路5時間18分台はおそらくどの大学も想定外だったと思います。
往路MVPは太田蒼生で異論はないかと思います。

復路雑感

復路1位 5時間23分12秒
6区 野村昭夢  2位 0:58:14
7区 山内健登  3位 1:02:46
8区 塩出翔太  1位 1:04:00
9区 鶴川元太  1位 1:08:51
10区 宇田川瞬矢 2位 1:09:21

復路は先頭パワーを生かし切りましたね。6区で2分40秒から4分以上に開いたところでもう勝負あった感じがありました。そのあとの選手たちは自分の個人タイムのための走りに専念できていましたね。最終的には復路優勝も勝ち取っていきました。
復路MVPは6区で1分以上後ろを離した野村昭夢でまちがいないとおもいます。ここで駒澤に勝つことで逆転優勝をつぶしました。

今回の箱根総括

今回の箱根では今まで見せてきた選手層の厚さに加えて昨年失った強みの1つである特殊区間を常に区間3位番付近で走る力とともに、今までにない新たな強みであるエース力を身に着けました。それが今回の往路で爆発して今回の往路優勝、そして総合優勝につながりました

来季に向けての戦力分析と目標。

来季の目標

青学が来季の目標とするであろう所は大学駅伝3冠の達成だと思います。
来季4年生となる学年は今年中核となった太田蒼生や特殊区間の若林宏樹と野村昭夢に1年生のころから期待されていた元高校生No.1ランナーの鶴川正也擁し高校時代から5000mで13分台の自己ベストを持った選手が4人入学してきたいわば黄金世代、1つの集大成の年といえます。

戦力分析(新入生を含めない)と目標に向けた課題

新4年

4年生には今年箱根の主要区間を担った太田蒼生、若林宏樹、野村昭夢、全日本の8区で見事な走りを見せた田中悠登の4人はもうすでにレギュラークラスといえるでしょう。
またこのほかにも入学以来ずっと怪我に苦しみ続けているものの高校時代No.1ランナーだった鶴川正也や2年次の全日本での挫折を経て飛躍を遂げかけている白石光星がいて、ここに名前を挙げた6人全員が2025年の箱根を走っても何も違和感のないメンバーがそろっています。

新3年

この世代には箱根で1区、2区を担った主力の荒巻朋熙、黒田朝日や復路を担った塩出翔太、宇田川瞬矢を保持し今年の箱根を走った数ではこの年が1番多くなりました。またマーチ対抗戦で28分台を出した皆渡、29:02を出し世田谷ハーフでも63分台を出した佐藤有一などがいてなかなか戦力的にも充実しているといえます。

新2年

この世代は現在のところ少し寂しい世代といえるでしょうか。まだ1年生ですがレギュラークラスはといえるのは鳥井健太ただ一人。16人に入ったのは平松亨祐1人。これは過去5年で97回佐藤一世世代と並んで最小の数字です。
そのためこの世代TOPで入学した熊井や西澤、浜川などの突き上げが必要になります。

課題

出雲駅伝に向けた課題

出雲駅伝は距離が短いというその特性上先行逃げ切りが強く1区、2区、3区、6区にエース級が必要になります。また例年のこの時期にはあまり太田蒼生はあまり調子がよくない傾向にあり1区、2区、3区には配置しにくいですので荒巻朋熙、黒田朝日ともう1人前半区間に配置できる選手が必要になります。候補になってきそうなのは1500mのスピードがある宇田川、前回6区を走った鶴川、同じく1区を走った野村は候補になるでしょうか。また新2年生の中でも鳥井と平松は出走を狙えると思います。

全日本大学駅伝に向けた課題

全日本は青学を苦手としております。全日本の優勝の条件としては6区までで30秒以内、にいて7区か8区に突き抜ける武器があることが必要になります。そうなると優勝するためには7区黒田8区太田を置いたうえで6区までトップと30秒以内で進めるか、太田を前半区間、8区を田中にしたうえで6区の時点で先頭と10秒以内にいる必要があると思います。
現時点では6区までに入ってきそうなのは2区、3区なら太田、荒巻1区と4区~6区なら野村、鳥井、塩出、白石あたりでしょうか。ただ周り例えば國學院と比べて少し薄いし弱いので鶴川の復活や平松や新入生の台頭だと思います。

箱根に向けた課題

箱根に向けた課題は他と比べて少ないと思います。1区~3区と特殊区間は経験者がそろいますし、4区や復路を走る選手は鳥井、塩出、田中などがいますしそうでなくても選手層の厚さが自慢の青学なら自然に生えてくるでしょうから不安はないと思います。

キーマンとなる選手

青学が3冠をとるためにキーマンとなる選手はやはり鶴川正也ではないでしょうか。関東インカレ5000mでは2年連続で日本人TOPを達成するなどスピードは学内でも屈指のはず。出雲、全日本に万全で望めれば黒田、太田、荒巻級の武器にさえなると思います。
あとは3年生の宇田川瞬矢も前半区間を担えるポテンシャルを持つ選手だと思います。スパートを一つの武器にしており箱根10区2位と長い距離にも適応してきています。東海の館沢選手の様に出雲2区、全日本3区に心強い存在になれればベストだと思います。
2年生ではやはり鳥井健太平松亨祐でしょうか下級生から往路や主力区間を狙う存在だと思います。

あとがき

今回は来季の青山学院大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。箱根のみを考えるのはもったいないチームだと思いますのでぜひ3冠を狙っていってほしいです。
次回は駒澤大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。


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