【日本1細かい?】箱根駅伝まとめと来シーズンに向けて【帝京大学】

今回は少し予定を変えて創価大のチームに対する追加処分がない事が確定するのを待ちながら(おそらくないでしょうから)、今回は帝京大学の箱根駅伝の結果まとめと雑感、そして101回箱根シーズンへ向けた展望を話していきたいと思います。

箱根駅伝雑感と総括

往路雑感

往路12位 5時間30分23秒
1区 西脇翔太 7位 1:01:36
2区 山中博生 16位 1:08:10
3区 柴戸遼太 9位 1:02:57
4区 末次海斗 9位 1:02:35
5区 尾崎仁哉 20位 1:15:05
箱根の山が惜しい細谷翔馬選手出現前の帝京大に戻った感じがしますね。1区は意外な起用となった西脇が2番目の集団と最後まで渡り合い、最後は2位集団の中でタスキリレー。2区の山中博生は大きく順位は落としましたが68分10秒は4年生時の星岳選手よりも良いタイムで走破想定の範囲内で来てくれたと思います。10位までは36秒差ですし今の実力は出し切ったのではないでしょうか。3区の柴戸は駅伝が巧いですね。昨年も1年生ながら4区で後方からながら区間12位。今年は区間9位ながら5人抜きの活躍で順位を押し上げる走りになりました。4区の末次も区間1桁で7位浮上と素晴らしい走り。
5区は尾崎が初挑戦。75分かかってしまい課題解決とはなりませんでした。ただ芦之湯から元箱根までのタイムが全体2番と登り切ってからの下りに強い選手のようでもしかしたら来年以降6区で起用される楽しみも出てきます。

復路雑感

復路6位 5時間28分59秒
6区 大吉優亮  15位 1:00:34
7区 小野隆一朗 2位 1:02:44
8区 島田晃希  8位 1:05:13
9区 小林太晟  3位 1:09:30
10区 日高拓夢  18位 1:10:58
一斉スタートとなった4年生の大吉は3秒差のシードラインそして1分26秒差を追いかけての走りとなりましたが区間順位以上にタイムが悔しかったですね。シードラインとは1分45秒差と広がってしまいました。ただここからが帝京魂の見せ所でしたね。7区の小野はエースの意地を見せ62分台の区間2位の快走で順位を1つあげ、8区島田は区間8位ながら順位を2つ上げシード権内、9区は1年生のころから結果を残してきた小林が区間3位の快走でシードラインと2分以上まで差を広げました。10区の日高は区間順位は振るわなかったものの安全運転で差を守りきり総合9位で走り切りました。

今回の箱根総括

今回の帝京は帝京らしいシード権の取り方でしたね。福田翔など主力格を欠いた中でできることをやり切った感はあります。何より往路を走る力のある選手をつぎ込んだ7~9区でジャンプアップを見せ復路順位6位は中野監督の育成の賜物だと思います。
あとは山を解決すればというところも提供らしいですね。6区に尾崎の見込みが立ったのは良いですが5区はどうなるんでしょうか。

来季の目標

来季の目標はやはり全日本、箱根のシードですね。中野監督も箱根予選の恐怖を語っていましたし、ここをとるだけで日程調整が非常に楽になるでしょうから是が非でも取りたいところだと思います。

戦力分析(新入生を含めない)と目標に向けた課題

新4年

この世代の3本柱は山中博生、小林太晟、福田翔の3人ですね。小林は復路のエース区間で区間3番と力を見せましたし、山中、福田は全日本の序盤の躍進の一翼を担いました。あとは駅伝デビューが期待されるのは高島大空、野村祐太朗、林叶大の3人。高島、野村の2人は箱根予選を経験し、林も最後までメンバー争いに絡みました。
あとは復活が期待されるのは福島渉太ですね。この世代で1番最初に28分台を出し箱根も経験しましたが2年生の出雲以降なかなか厳しくなっていますので復活を期待したいですね。

新3年

この世代にはエースがいますね。箱根3区9位の柴戸遼太です。1年生から往路に出て4区で後ろから好走、全日本3区6位、箱根3区9位と主力区間で好走を続けており帝京の中で最も駅伝が巧い選手といっても過言ではないと思います。また1年生のころから潜在能力を期待されてる島田晃希も今年、主要レースをすべて経験し主力への仲間入りを果たしました。もう1人箱根を経験した尾崎仁哉も苦しい走りになりましたが来年の下りは期待が持てる走りです。
あとは29分台前半の記録を持つ選手が大谷祥輝、藤本雄大、山口翔平などがおり、選手層も充実してきていますね。

新2年

この世代ですでにエントリー入りしてる選手が2人います。まずは大西柊太朗。箱根予選も走っており来シーズン以降の飛躍が求められます。あとは夏のハーフで64分前半で走り切った廣田陸。6区候補にも挙がり下りが得意なのかもしれません。
11月に29分台前半を記録した原悠太も順調に1年目を終えて期待が掛かります。
あとは帝京で珍しく13分台のタイムをもって入ってきた楠岡由浩は出遅れもありましたがタイムを持ってる選手であるがゆえに3年生になるころにはエースになってほしいですね。

課題

全日本予選に向けた課題

まずは全日本予選に向けた戦略を考えていきます。まずぎりぎりで通過した昨年は3組で4位につけてその貯金を4組の4年生が守り切る形で通過しましたし、エース力よりも選手層が自慢のチームですからもちろん3組目までにリードを奪うことを考えると思います。山中、福田、小林、柴戸で4組、と2組、3組に1人ずつ、残りの4人を島田、廣田などから誰1人30分30秒以内から漏れることのないようにすれば予選は通過できるはずです。

出雲駅伝に向けた課題

ここは特に優勝を狙うわけじゃない場合あまりシードとかはないため戦略とかはないと思いますが、できる事なら2年生は複数走らせたいですね。特に楠岡や大西、原辺りはここでデビューさせたいところじゃないでしょうか。

全日本大学駅伝に向けた課題

この大会は1区~3区で上位につけてそのあと遅れないことがシードを向けた条件になります。第55回と1~3区全く同じオーダー組めればベターですができれば1区には別の選手を起用し誰かを7区か8区に回すことができればいいですね。選手層に関しては3年生でレギュラークラスを狙う選手や2年生で飛躍してきた選手が起用できれば1番いいのではないでしょうか。

箱根に向けた課題

1番最初に解決すべき問題は5区の山登りですよね。尾崎は下りでは強さは見せましたが山登りの解決策にはなりえず、来年以降の起用の想定は難しいと思います。8区を走った島田などは候補になってくるかもしれませんが帝京は8区経験者を5区に使った例はあまりないと思いますので可能性としては薄いでしょうか。

キーマンとなる選手

キーマンの選手としてまず上がるのは、福田翔と、島田晃希でしょうか。福田はエースとして箱根予選で活躍し期待されながら箱根には出走できずになりましたが今年はそうはいきませんから全部の大会でエースとしての結果が求められます。島田晃希も今年は主力としてでなければいけませんから同学年の柴戸と同程度の活躍が期待されます。
あとは新戦力候補としては新3年生の大谷祥輝、藤本雄大、山口翔平、新2年生の廣田陸、大西柊太朗、原悠太、楠岡由浩の4人は選手層を担ううえでキーマンになります。

あとがき

今回は来季の帝京大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきました。
次回は創価大学もしくは大東文化大学の来シーズンの展望と課題について語らせていただきます。次回の記事もよろしくお願いします。


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