子どもの遊び場のリスクマネジメント

【子どもの遊び場のリスクマネジメント】の本を読んで、私なりにまとめてみました。

・子どもの遊びには元来、危険が内在している。
だからこそ、その事故防止の問題はリスクをどこまで予測、許容しマネジメントするかが重要課題となる。

     
・幼児の遊びや運動を成立させてる基本的な運動動作を80数種類に分けて分析した結果「発育期に高い体力水準を獲得した人たちでは、中高年期にあっても比較的高い体力水準を維持し…」さらに、運動と脳の働きも言及し
「身体を動かすことが筋肉や心臓循環系の発達を促すばかりではなく脳、神経系の発達に深い関わりたいしをもっていること…

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)
のPDCAサイクルを回すというマネジメントの手法

PDCAサイクルを用いたリスクマネジメントの枠組み
(1) リスクの可視化
(2) リスクの分析
(3) リスクの評価
(4) リスクの対応策の決定
      ⇩
リスクの対応策の決定
回避  リスクを避ける
除去  リスクを軽減させる
転嫁  保険を掛けるなど
保有  敢えてリスクを取る
      ⇩
リスクマネジメントの方針
・安全第一
・「多少の危険を克服し、心と体を鍛えること」

Plan(目標を設定、計画)
Do(計画の実行)
Check(達成度の評価、分析)
Action(見直し→継続運用)

リスク ➡遊びの楽しみの要素で冒険や挑戦の対象となり、子供の発達にとって必要な危険性は遊びの価値のひとつである。子どもは小さなリスクへの対応を学ぶことで経験的に危険を予測し、事故を回避できるようになる。また、子どもが危険を予測し、どのように対処すれば良いか判断可能な危険性もリスクであり子どもが危険を分かっていて行うことは、リスクへの挑戦である。
※リスクは「遊びの価値として尊重するために、取り除いてはいけない危険」

ハザード➡遊びが持っている冒険や挑戦といった遊びの価値は関係のないところで事故を発生させるおそれのある危険性である。また、子どもが予測できず、どのように対処すれば良いか判断不可能な危険性もハザードであり子どもが危険を分からずに行うことは、リスクへの挑戦と、はならない。
※ハザードは、「子どもが気付かない隠された危険であり、取り除かなければいけない危険」


考えられる遊びのベネフィットとリスク
【遊びのベネフィット】
遊び場   子供は遊ぶ権利を必要としており、遊ぶ権利を持っている。遊びを提供するということは、子どもに自由な遊び場を提供することである。

人と出会う場   子どもは人と出会い、いつも行ける場所を探している。その提供が可能である。

楽しむ場   よい遊び環境は幅広い遊びの体験の選択肢を広げる。

自然と出会う場   自然と触れ合う体験で自然や環境の大切さを認識さける。

友達を作る場   友達をつくったり、友情を深める機会は、子ども時代に最も重要な経験。

身体活動の促進   外遊びをするときは、子どもは身体的に活発である。

リスクへのを対処を学ぶ   自分自身を試し、可能性を伸ばしてくれる。リスク判断を誤った時の結果を学ぶことができる。

個人の可能性への感覚を発達させる    自律した遊びの経験で、子どもは大人の干渉なしに自分自身の問題を解決したり、目的を達成する方法を試す機会を得る。それらは、子どもの可能性や回復力を育てる。

冒険心に応える  安心してわくわくする遊びを与えることができ、子どもの可能性を伸ばしていく


【遊びによるリスク】
利用者の損害   身体的、精神的障害(例・いじめ)、犯罪被害を含め、様々な障害が利用者に生じる。

その他の人への損害や攻撃   遊び場利用者以外から嫌がられる。(例・近隣住民からの子供や子供の声への不快感)。

提供者(管理者)が受ける損失   訴訟、悪評(この心配は、提供者がリスクの除去を強調しすぎたことも一因)。


都市公園における遊具の安全確保に関する指針(国土交通省)
1・子どもの遊び
1-2  子どもの遊びの特徴
子どもが遊びを通して冒険や挑戦することは自然な行為であり、子どもは予期しない遊びをすることがある。
また、子どもはある程度の危険性を内在している遊びに惹かれ、こうした遊びに挑戦することにより自己の心身の能力を高めていくものであり、子どもの発育発達段階によって、遊びに対するニーズや求める冒険、危険に関する予知能力や事故の回避能力に違いがみられる。

1-3  子どもの遊びと遊具
遊具は、多様な遊びの機会を提供し、子どもの遊びを促進させる。このように遊具は、子どもにとって魅力的であるばかりかその成長に役立つものである。また、子どもは様々な遊び方を思いつくものであり、遊具を、本来の目的とは異なる遊びに用いることもある。


『 遊びは子どもにとって、価値あるものである 』

以上 皆さんも興味のある方は、ぜひ 読んでみてくださいね。
ありがとうございました(^^♪





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?