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学力アップは”対話”から始まる

日々生徒さんと向かい、勉強を教えているうちに、学力は対話によって身につくのだと思うようになりました。
先生の話を生徒が一方通行的に聞いて学ぶのではなく、先生と生徒が相互作用的に関係する学習です。

だから、対話が上手い人は、教師として、とても優秀な人だと思います。逆に、教師として優秀でいたければ、対話が上手くないといけないとも思います。

では、対話が上手いとはなにか?
私は、発問の仕方が上手な人が、対話が上手な人であると思います。

では、以下に、2つの例を挙げてみます。
中学1年生に初めて現在進行形を教える場面です。

ケース①
講師「今日は現在進行形について教えるよ」
生徒「はーい」
講師「現在進行形はbe動詞+~ingのカタチだから、よく覚えておいてね。進行形の訳は~しているところって意味になるよ」
生徒「はーい」
講師「たとえば、I am studying math. は私は数学を勉強しているところです。という意味になるよ」
生徒「なるほど」
講師「じゃあ、やってみよう」
生徒「やってみまーす」

ケース②
講師「今日は現在進行形について教えるよ」
生徒「はーい」
講師「まず、英語の動詞には2種類あったけど覚えてる?」
生徒「be動詞と一般動詞です」講師「そうだね。be動詞はam,are,isのことで、一般動詞はbe動詞以外の動詞だね。be動詞と一般動詞は、一つの文に一緒に使えたかな?」
生徒「使えなかったような…」
講師「be動詞と一般動詞は一緒に使えないね。例えば、I am study math.という文は間違った英文といえるよね」
生徒「はい」
講師「でも、これからやる現在進行形は、be動詞と一般動詞が一緒に使えるんだ。どうやって使うかというと、一般動詞に~ingをつけて、be動詞の後ろにもってくれば、一緒に使えるようになる。さっきので言えば、I am studying math. となる。ここまでは分かる?」
生徒「はい」
講師「また、be動詞+~ingを取るこの現在進行形は、「~しているところ」という意味になるよ。だから、最後にnowがつくことが多いんだ」
生徒「なるほど」
講師「じゃあ、やってみよう」
生徒「やってみまーす」

以上のように見てみると、ケース②の方が生徒の理解度も興味も、ケース①より上がるだろうことが分かります。
なにかを教えたり、考えさせたりするときに、このような対話をどのくらいつくれるかが勝負なんではないかと思います。
なにかを教える際は、ぜひ対話を意識してみてはいかがでしょうか?

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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