mizu_sen@塾講師

神奈川の西の方で塾の先生をやっています。専門は、英語と国語です。不確実な時代を生き抜く…

mizu_sen@塾講師

神奈川の西の方で塾の先生をやっています。専門は、英語と国語です。不確実な時代を生き抜く思考力と、社会と調和する共同体感覚を持った子を育てていきたいです。

マガジン

  • 探究学習

    現代に必要とされる探究学習。その方法論だったり、有効性について書いていきます。

最近の記事

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塾人として生きるまでの自己紹介

【shimi_Tプロフィール】 塾講師。専門は国語、英語。 塾講師としてのミッションステートメントは『不確定な時代を生き抜く思考力と他者と調和する共同体感覚を持った、未来へ羽ばたいていく子を育てる』 新卒で印刷会社に入社し、42名いる同期の中で年間の売上1位を獲得。全社200名近くいる営業社員の中でも、1年目から10位以内にランクインし続ける。しかし、激務の中、理想と現実のギャップに思い悩み、退職。 その後、学生時代の塾講師のアルバイト経験と、大学受験時代の勉強経験から、向い

    • 『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』見たよ。そして、20年前の記憶。

      先ほど、フジテレビ開局65周年記念『心はロンリー気持ちは「…」FINAL』を見た。 20年ぶりの復活ということだが、番宣のときから、懐かしいなあとは、思っていた。 20、30年前に私はこのシリーズを見ていたのだ。 いろんな芸人さんや役者さんが代わる代わる出演したり、意味の分からないギャグがことごとく連発されたり、さんまさんの元妻の大竹しのぶさんが共演するなど、お祭りみたいな番組だなあと思ったことを覚えている。 当時、小学生の私は、父親とこの番組を見ていたように思う。 これだ

      • やらない子を自らやる子に変える魔法のメッセージ法

        やるべきことをなかなかやってくれないお子様に、手を焼いたことはないでしょうか? 私は塾の先生として、主に中学生を中心に接していますが、日々、好きなことを優先してしまう彼ら、彼女に翻弄される日々を送っております。 ただ、やるべきことをやってほしい際に、意識していることがあるので、今回はそれを紹介します。 それは、I(アイ)メッセージとYOU(ユー)メッセージです。 Iメッセージとは、話し手を主語にして、話し手の感情や考え方を伝えるもので、YOUメッセージは、聞き手を主語にし

        • 子供を勇気づける親のコミュニケーション術

          子供の勇気はどこから湧いてくるのでしょうか?  かっこいい登場人物たちが世界を救うアニメを見たら?  不遇な主人公が困難に立ち向かって成長していくマンガを読んだら? 手に汗握るスポーツの試合を見て興奮したら? それもあるでしょう。 でも、ここで言いたいのは、子供のやる気は、”承認”から湧いてくるということです。 では、なぜ、承認が必要なのでしょうか? 【反抗期は自我が揺らぐ時期、だからこそ、承認が必要】 子供は中学生くらいになると反抗期に入り、他者を否定するよ

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        • 探究学習
          7本

        記事

          「不法侵入を許す」ことで思考力を鍛える

          思考力を鍛えるためには、”新たな視点を取り入れること”が不可欠であると思います。 フランスの哲学者、ジル・ドゥルーズ的に言うと「不法侵入を許す」ということです。 ドゥルーズは、人間がものを考えるのは、強制されてのことであると言っています。 なにかショックを受けて考える。 その何らかのショックのことを、ドゥルーズは「不法侵入」と呼んでいるのです。 これは、目から鱗でした。 考えるというのは、主体的で能動的でポジティブなイメージでしたが、考えるのは強制であるといった、どちらか

          「不法侵入を許す」ことで思考力を鍛える

          これからの教育に必要な探究学習について

          【今後の教育が目指すべき方向性】今年の神奈川県の公立高校入試の社会は、探求学習を意識した問題づくりになっていました。 大問の多くにおいて、学習課題を設定して、それに関して調べ、メモを作成して、レポートにまとめて発表する、この流れの中での出題が目立ちました。 これは探究学習の流れです。そして、この探究学習は、これからの教育が行うべき学習として、重視されています。 【探究学習とはなにか】探究学習の流れを整理すると、 ①自分で課題を設定して ②主体的に調べ、検証して ③発表の

          これからの教育に必要な探究学習について

          鬼滅の刃〜遊郭編〜から学ぶこと

          先程、フジテレビ系列で放送された『鬼滅の刃 遊郭編』を観ました。 鬼滅の刃は、言わずと知れた〝大正時代を舞台にした、人間と鬼との闘いの物語〝です。 遊郭編では、炭次郎たちが、初めて上弦の鬼と闘い、その圧倒的な強さになんどもなんども倒されるが、死闘の上、なんとか勝利を収めます。 戦闘シーンの迫力ある映像に圧倒されると共に、観ていて、とても大切なことに気づけた気がしました。 炭治郎も天元も伊之助も善逸も禰豆子も、やられてもやられても、決してあきらめません。 なぜか? あきら

          鬼滅の刃〜遊郭編〜から学ぶこと

          受験まで浮き足立たないで!学力アップのポイントはやり続けたものにだけ訪れる!

          いよいよ神奈川県の公立高校入試まで、3日となりました。 受験生の皆様は浮き足立たずに、地に足をつけて、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。 ここまで来ると、勉強してもしなくても同じではないか、と思ってしまうと思いますが、しかし、そんなことはありません。 学力の上がり方は、一定ではなく、曲線を描いて上がっていくからです。 学力は、やり続ければ必ず上がります。 そして、学力の上がり方は曲線を描くのです。 その曲線が上がるタイミングがいつ来るのかは、やり続けないと分か

          受験まで浮き足立たないで!学力アップのポイントはやり続けたものにだけ訪れる!

          “倍率にビビって自分がつくり上げた不安”に負けるな!

          今週、神奈川県の公立高校の倍率が発表されました。 今年の県央、県西地域の志願者数は片寄っており、例年より倍率が高く出てしまっている高校もいくつかあります。 そこを志望校としている子は気が気でなく、不安でたまらないでしょう。 しかし、倍率が高く出ようが、低く出ようが、本番でやることは変わりません。 目の前の問題にいつもの通り向かい合い、落ち着いて設問を読んで、自分が正解だと導き出した選択肢にマークをしていくだけです。 だから、本番に解ける問題が一問でも多くなるよう、やれるこ

          “倍率にビビって自分がつくり上げた不安”に負けるな!

          人間の非効率さを忘れずに

          2023年はChatGPTの出現によって、生成AIが今後の世の中を変えていくであろうことを 感じさせる1年でした。 生成AIのインパクトは、精度と速さにあると思います。それらは、AIの弱点といわれていたクリエイティビティを、高い精度を持って、簡単に超えてきました。 そして、この精度と速さには、人間は確実に追いつけないことを予感させます。 現に、今年の新年のauの英雄シリーズのCMでは、「AIを使ってアニメーションしています」というテロップが入っています。登場人物たちの躍動感

          人間の非効率さを忘れずに

          人生で知っておきたい成長する時間の使い方

          現在、中学3年生は公立高校入試まで80日を切りました。そんな限りある入試までの日々を過ごしている中学生には、以下のような話をしています。 それは、成長するための時間の使い方です。 どんなお話かというと、以下のようなものです。 人間には才能の違いや、性格の違いや、お金がたくさんあるかないかや、環境に恵まれてるか恵まれてないかといったことは、人それぞれ違います。 しかし、大人でも子供でも、赤ちゃんでさえも、誰にでも平等に与えられているものがあります。 それは、時間です。1

          人生で知っておきたい成長する時間の使い方

          学力アップは”対話”から始まる

          日々生徒さんと向かい、勉強を教えているうちに、学力は対話によって身につくのだと思うようになりました。 先生の話を生徒が一方通行的に聞いて学ぶのではなく、先生と生徒が相互作用的に関係する学習です。 だから、対話が上手い人は、教師として、とても優秀な人だと思います。逆に、教師として優秀でいたければ、対話が上手くないといけないとも思います。 では、対話が上手いとはなにか? 私は、発問の仕方が上手な人が、対話が上手な人であると思います。 では、以下に、2つの例を挙げてみます。

          学力アップは”対話”から始まる

          現代では人生の羅針盤を持つことが大切で、それを創り出していく教育が必要

          現代のグローバルな市場原理に拠った資本主義の下では、皆が共通して持つ枠組みみたいなものはなくなってしまいました。 成功したい人は成功すればいいし、そこそこの生活を楽しみたい人はそれでもいい、家族を持つのも持たないのも、都会でも田舎でも、転職してもしなくても、そもそも会社に入らなくても、それは個人の自由だ、ということです。   しかし、こうした新自由主義に基づくグローバル資本主義は、集団の枠組みを分断し、自己責任化された枠組みを個人に要求するようになりました(つけ加えて、富の

          現代では人生の羅針盤を持つことが大切で、それを創り出していく教育が必要

          夏休みの宿題という観点から意志の力を考える

          夏休みも終盤に近づいてきました。私が勤めている塾の生徒の中には、夏休みの宿題を終わらせる人たちが出てきています。 ただ、それは少数の生徒に限られています。 大体はまだ期限があるからと、1つ2つ残している生徒がほとんどです。夏休みの終わりギリギリになって、やっとエンジンがかかるのでしょう。自分にも身に覚えのあることなので、彼らの気持ちはよく分かります。 ただ、夏休みの課題を終わらせることができた人とできない人の間には、明確な意志の力があると思いました。 そこで、今回は夏休みの宿

          夏休みの宿題という観点から意志の力を考える

          探究とは、問いを立てる力!そうであるならば、先生と生徒の対話が大切!

          現代の不確定な時代では、与えられた問いを解くだけの学習では、生きるための学力を身につけるのが難しくなりました。 社会では、問いを解く以上に、自分でいかにいい問いを作れるかという、問いを作る力が必要になってきます。 そこで、昨今話題となっているのが、探究学習です。 探究学習では、与えられた問いを解いていくのではなく、自分で問いを作り、その解決策を表現することがポイントとなります。 そうであるなら、これからの指導者は、問題解法のプロセスを教えるだけでなく、問いの作り方を教え

          探究とは、問いを立てる力!そうであるならば、先生と生徒の対話が大切!

          人生の数字を見て、自分の現実を捉える

          人間は、色眼鏡で現実を見るから、時に現実を見誤ります。(少し前に流行ったファクトフルネスと言う本は、それを指摘した本ですね)。 それでもいいのさ、わっはっはっ、と思う楽天的な人はそれでも良いのですが、大体は、その認識のズレが膨らんでいくと、良い結果にはつながりません。 自分で言うと、大学時代、何も実力も実績もないのに、才能があるかのように振る舞い、失敗したこともあります。(勉強に就活に恋愛にetc...) これは、自分の能力を認識できておらず、過信した結果、振る舞いを間違え

          人生の数字を見て、自分の現実を捉える