見出し画像

降ろしてみるまではその荷物の重さはわからない

カウンセリングを受けはじめて一年半が経とうとしている

いままでに何度となく過去の自分の価値観とお別れしてきた

当たり前のように信じて持ち続けていた自分を守ってくれていた大切な鎧は

いまとなってはいぶし銀がかった、どこかの博物館に飾ってあるような歴史的遺物と化してしまっている

もう自分の身体にはずいぶん前に合わなくなって窮屈さすら感じているのに

気がつかない
いや、気がつきたくない、のか

失ってしまったらさみしくて不安で

だから手放すことが怖い

あんなにも長いあいだわたしと一緒にいてくれたから、なくてはならない存在になっていたのだろう

けれどもなにか居心地の悪い、違和感のようなものを感じている自分もごまかせない


ご苦労さま。いままでありがとう。

って言うのを、すぐそばでずっと寄り添って見ていてくれる
ともに時間を過ごし、わたしの言い分をずっと聞いていてくれる

決して無理強いはしない

そんなカウンセラーの方とともに

ある時わたしは決断する

いままで守っていてくれてありがとう。
これからは自分でやってみるね。
少し離れたところで見守っててね。

そんな言葉をかけた時

わたしはふっと軽くなったような気持ちになる

あれっ   ラクになってる

カウンセリングを受ける感覚って
そんな感じ