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BardとChatGPTのWebブラウジング機能が織りなす情報検索の未来

ついに我々は、AIのWebブラウジング能力を使った情報検索の時代に突入した。最近、特に注目を集めているのはBardとChatGPTだ。いずれも便利なツールだが、検索的な使い方を考えると、アウトプットのスピードという点でBardの方がより強力な印象だ。この記事では、それぞれの特性や可能性について紹介していく。

さて、最近はBardにInstagramの使い方や最新のトレンドなど、あらゆることを聞いてみている。BardはWeb上の最新情報を含めた情報を余計な情報なしで返してくれるから、使っていると従来のGoogle検索の必要性が薄くなるなと感じるようになった。それができるなら、Webサイトの情報が公開された瞬間から生成AIの学習対象になり、人々がWebサイトを訪れる機会が減る未来もあり得るのではないかと想像できる。

それと同時に、情報公開の戦略や、逆にAIに学習されないように情報を非公開にする運用が重要になるかもしれない。なぜなら、Bardを使って質問した方がGoogle検索で情報を探すよりも、圧倒的に時間が短縮される場合が多いからだ。これは、Google検索にどれだけノイズが多いかを如実に示している。

以前、私がnoteに書いた「利害」がそのノイズの発生源だと考えている。なので、BardやChatGPTで情報収集する際の利点も「利害」から考えられるだろう。

今までなぜかChatGPTでWebブラウジング機能が使えなかったのだが、MacGPTアプリだとNativeとWebのモード選択が可能だったので使ってみた。

G7サミットで各国首脳が広島の原爆資料館を訪れた際のコメントを尋ねてみたところ、Web情報を読み込んだ後にそれっぽい回答が出てきた。

ChatGPTがWeb情報を読み込んで学習している?
G7サミットで各国首脳が広島の原爆資料館を訪れた際の最新のコメントをChatGPTが返した

Web情報の読み込みは確かにBardの方が圧倒的に早い。ただ、精度についてはどうなのだろう?

ChatGPTの方は複数のサイトの内容をしっかりと学習している印象がある。例えば、最近考えたナイトペダルクルージングの交通安全ライドの動画投稿文を思い出そう。TwitterやMeetupの情報を探し回った後、しっかりと投稿文を考えてくれた。

ChatGPTがナイトペダルクルージングがよく使うTwitterやMeetupの情報を漁っている

これは一度学習したWeb情報は、すでに学習済みとなり、次に同じ情報が必要となったときには即座に出てくるからなのだろうか?もしそうだとすると、マーケティングやブランディング戦略の観点から、特定の情報を事前にChatGPTに学習させる新たなビジネスの可能性も見えてくる。

結論として、BardやChatGPTといったAIの発展は、情報検索の方法を大きく変えてきている。それはGoogle検索のような伝統的な方法が持つノイズを大幅に削減し、より効率的で正確な情報の取得を可能にする。しかしその一方で、AIがどの情報を学習し、どのようにそれを使用するかについては、情報公開の戦略や運用に大きな影響を与える可能性もある。これらのツールが日常生活にどのように組み込まれ、どのような影響を及ぼすのか、今後の動向が注目される。

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