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#大デザナレ展 2023 に行ってきた話

こんにちは。クライマークスにジョインして1年少し経ちました、Webデザイナー3年目のもともりです。普段はWebサイトの運用業務を主に担当しています。

今回は9/9(土)、10(日)にvivivitさん主催で開催された #大デザナレ展 2023 に行ってきましたのでその時のレポートをします!

都合により私は9/9(土)のみの参加でしたが、様々な観点からデザインについて考えられる非常に有益なイベントでした!

会場の雰囲気

私はオープニングから参加していたためゆっくり座って視聴していましたが、100席以上あったんじゃないかという席も気がつけばあっという間に満席に・・・!後ろを振り返ると立ち見の方も30人以上いらっしゃるような状況で本当に大盛況でした!

特に印象に残った話

私はWebデザイナーなので、プロダクトデザイナーさんやCMFデザイナーさん(詳細は後述します)、UXデザイナーさんなど違う職種の方が普段どうやってお仕事をされているか、どういう観点で物事を考えていらっしゃるかなど非常に興味深くお話をお聞きしました。

その中でも特に印象に残った点をいくつかご紹介します。


デザインのちから、サステナブルな社会のために使いましょう

株式会社電通ー堀田 峰布子さま
サステナビリティコンサルティング室部長 / サステナビリティ・ビジネスデザイナー

「視座をあげて物事を考える」。
恥ずかしながら私は初めて「視座」という言葉を知りました。

視座とは
「物事をどの位置から捉えるのか」という「物事を見る上での立場」のこと

考え方としては下記の図の通りです。

もの(技術)基準の目線 → 人間基準の目線 → 社会基準の目線 → 地球基準の目線

社会的に「サステナブル」を意識して制作することが増えているなか、デザイナーができることは
「地球基準の目線でデザインをし、そしてそれをしっかりと説明できること」

プラネタリーバウンダリーやドーナッツ経済学など、根拠に基づいてデザインし、それを説明する。

いままでは「つくって→売る」のみだったものが「つくって→売って→回収して→リサイクル」に。「回収して→リサイクル」を自然とできやすいようなUX設計を考えつつデザインをする。
サステナブルを意識しながらデザインする大切さを学びました!


スズキは軽自動車のカラーを"こう"デザインする

スズキ株式会社ー宮澤貴司さま
商品企画本部 四輪デザイン部 エクステリアグループ マネージャー
スズキ株式会社ー井上祐華さま
商品企画本部 四輪デザイン部 インテリアグループ CMFデザイナー

これは個人的に非常に面白いセッションでした!
車がどうカラーデザインされていくかなど非常に興味深くお話をお聞きしました。

日本の車全体のうち、軽自動車が占める割合は全体の約4割にのぼるそう!(2021年の集計)
スズキ車は軽自動車に特化しているので常に利用者目線で車をデザインできるということでした。

特に、ラパンは自動車界のカラーパイオニア。
発売当時自動車業界は白黒シルバー赤しかほとんどなかった中、カラー展開で一線を画したラパンは自動車界にカラーという切り口で攻め入り成功し成長し、現在スズキの売上のほとんどが有彩色で占められているそうです。

お話ししてくださったのはCMFデザイナーさん。
「CMF」とは、モノの表面を構成する、以下の3つの要素のことです。

C……COLOR(色)
M……MATERIAL(素材)
F ……FINISH(加工方法)

ジムニーやアルトの制作話も興味深く、なかでも実際に使用されているユーザーの声を聞くこと、ユーザーがどんなところに行くのか現地調査をしたり、カラーを決める上でのコンセプトの立案、実際に決めたカラーで現地に向いどの色が適しているのかを調査することなど、現地に赴いて実際に検証をしているところに感動しました。

やはり、良いUXを生み出すのは現地(現場)をよく知ることが大切なんだと学びました!


うちのデザインレビューは"ここ"を見る

ラクスル株式会社ー和泉 純一さま
VP of Design

レビューする上で気をつけていることとして5つ上げてくださいました。
①レビューをする際、レビューを受けるデザイナーのコンディションは良いか?

②正しく言語と情報を取り扱っているか?
例えば、「iPhone」と「スマホ」は違う、など細かいニュアンスは正しいか
自分にとっての当たり前とユーザーの当たり前は全く違う
固有名詞を省略しない・造語をつくらない・ターゲットユーザーに対して物事を正しく伝える・ユーザーのインタラクションを想起させるような言葉選びをする

③デザインによる施策の目的はなんだろう?
→ビジネスゴールは何かしっかり理解できているのか

④視座高く俯瞰してみているか?
例えば、クリック率を上げるのか、それとも売上を上げたいのかなどそこまで加味して考えられているか

⑤デザインに求める意義と意味

普段私はレビューを受ける側なのですが、ここまで深く考えられていなかったな・・・!と非常に興味深くお聞きしました!


…と私の心に残った3つをご紹介させていただきました。

私はセッションを主に聞いていたのですが、その後ろ側では16時からハッピーアワー!ということで私も美味しくいただきました!

時間の関係上セミナー参加のみで帰ってしまったのですが、いくつかの会社さんがブース出展されており、それもすごく気になりました・・・!(figmaのデータなどを触らせていただく機会などもあった模様!)

また次があったら参加したいです!
以上、#大デザナレ展 レポートでした!

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