未完成婚、ミレーナで避妊する。(話、長いよ)

※話は、未完成婚処女期にさかのぼります。

ミレーナを入れるときに思い出したことがある。
高校のとき、担任の先生が「皆さんどうですか、30代で閉経するとしたら」と言っていた。

確か、知り合いにそういった方がいらっしゃり、話を聞いてショックを受けた、と聞かされた覚えがある。

私はオープン・マリッジにするにあたって、ミレーナを入れた。

通称「避妊リング」と言われるもので、子宮内に装着すると、ホルモン剤が放出され、子宮内膜を薄くする。5年間の避妊効果と、過多月経の改善効果が期待できる。

避妊という視点だと、つまり、私が主体となって「避妊」できる。そういうもの。
「閉経」とは全く意味が違うのは理解しているけれど、結婚して、30代前半で自分から避妊するという決断が、自分にとっては大きなものに思えた。

この話をするにあたって、大きく3つ、書きたいことがあり、記事を分けたいと思います。

①私の婦人科遍歴と、未完成婚当事者が抱える婦人科への精神的ハードルの高さ、そして今の主治医との出会いについて。

②私が「子供」をどう捉えているかについてと、なぜミレーナにしようと思ったか。

③処女がミレーナを入れることと、その予後について。

本日は、

①私の婦人科遍歴と、未完成婚当事者が抱える婦人科への精神的ハードルの高さ、そして今の主治医との出会いについて。


こちらを、書きたいと思います。

(まとまりなくてすみませんって感じなのですが。徒然なるままに!)

さて。とりあえず遍歴ですね。
唐突ではありますが、婦人科って、どんなときに、何をどう診るところか、ご存知でしょうか。

高校生のときに生理不順で行ったのが初めてだったなあ。

そのとき、地元のおじいちゃん先生だったんですけど、
「お腹の上からだと尿が溜まってないからエコーみられないね~」
と言われ、
「はあ、そうなんですか、知らなかったですー」
とか言ってたら、

よくわからず「内診」とやらになるとのことで、
看護師さんに言われるままカーテンのある部屋でパンツまで脱ぎ、要するに半裸になり、椅子に座り、椅子が動き、頭が下になり、足が開き、カーテンの向こうに下半身がいき、
カーテンの向こうのおじいちゃん先生に肛門から棒状のエコー機器を入れられ、
「へええ?!へええ!!?」みたいなことを思いつつ、
「気分大丈夫ですか~?」
「あ、はい、大丈夫です」
みたいなやりとりをしていたら終わった。

という出来事がマイファースト婦人科コンタクト。笑
あの瞬間、もう私は、この先のどんな恥をも凌駕する経験をしたと……富士山を登ったぞと……なんでもかかってこいと……そう思いました。

婦人科の、エコー。

テレビドラマなどで見ていたイメージだと、お腹に何か当てて、横のモニターを見て「赤ちゃんが動いてる~」みたいなのを笑顔で先生と分かち合っている、あのイメージしかなかったのですけれど。

実際は3種類あるんですよね。
ドラマのイメージのお腹に当てるやつ、
高校生の私が経験した肛門に入れるやつ、
そして、膣に入れるやつ。

えー、婦人科とは、例えば、そんなこともするところです。
(ざっくり笑)

若かりしあの時に肛門デビュー feat. おじいちゃん先生をしていたので、
正直、私は、どんな先生にも下半身を見せられる、そのマインドは持っていると思っています。

なんですけど、
その先なんすよね。問題は。

大人になってから、というか、
結婚してからの、婦人科。

問診票に、必ず書いてある、

「既婚ですか?未婚ですか?」
「性交渉の経験はありますか?」

これ、なんで書いてあるかって、それによって提供する医療の種類を判断する材料になったり、何らかの症状があったとして何が原因かの参考になるってことらしいんですよね。

未完成婚。

結婚してるけどおおお!性交渉したことはあああ!ありませええええん!

なんかもうそんな感じで診察室で叫んだろか、と気を強く持っていても、

「既婚で、男性経験なし?これ、間違ってるよね?」

と、大人になって(生理が重くて行った)初診の先生にそう聞かれたとき、固まってしまった。

わかりますよ?悪気ないんだろうし、
それによって提供する医療の種類が変わるんだよね、わかるわかる……

帰り道、泣いた。

ああ、いと気の毒なわたくし。

ここからしばらくは、もう仕方ないと思うのですが、婦人科から足が遠退きました。

もんのすんごく、婦人科というのが、富士山よりもさらに高い、エベレストのように思えてしまった。

そらそーだ。笑

なんですけど、
そのあと、引っ越して、またもや生理がめちゃくちゃ重くて、さすがにこれはいかん……と思って行った先生が、とても相性がよかった。

ネットの口コミを見て、よさそうだな、と思った……という安直な選び方だったのですが。

あと、自分の内面的に、強気になれたことですかね。

「未完成婚のこと、初診の先生に、聞かれる前に私から先に言えば良くない?」

「ピチピチの高校生のときにおじいちゃん先生と肛門エコーデビューしたよ私?思い出して?ごめんね素直じゃなくて夢の中なら言えるだろうがよおおおおおおお!!!」

と、振り切ったマインドを携えて。
(もうそうでもしないとやっていけない)

生理が重くて不安になっているなら、未完成婚で緊張するけど、でも、専門家に見てもらわなきゃ!やっぱり病院行こう!と。
まあ、それくらい症状が重かったってこともありますが。笑

~初対面~
先生  「どーぞー」
クリオネ「こんにちはー」

先「今日はどうされました?」
ク「生理が重いんです、特に数日前から大量のレバーのような(以下略)」
先「そうなんですね」

ク「あの、問診票にも書いたんですが、私、既婚なんですけど、性交渉したことなくて、これでも例えばがん検診とかした方がいいんでしょうか?」

(→我ながら良い流れつくった!どうですかこの、さらっと未完成婚カミングアウト+話題そこじゃないよ大事な質問あるよ、な台詞!!!あと、ちょっと他人事みたいな口調で言ったのも良かったと思う!!)

先「あー、そうですねー
今は色々な見解があるので、検診はオススメしますよー
がん検診の費用は自治体も負担してくれますし(真剣なポーカーフェイス)」

(先生ナイス!!さらっと必要なことだけ言ってくれた!!そして嬉しいポーカーフェイス!!)

てな感じで、
この先生なら、必要なことをきちんと話せそうだなと思うことができて、
信頼できるなと。

相性なんでしょうけど、未完成婚でも、
関われる先生は、いてくれるんだなと。それがとても嬉しかったです。

今やすっかりかかりつけです。お世話になっております。

(……掲載許可とってないけどな……。)

後、③のときに書きますが、ミレーナ入れて生理の悩みともおさらばしました!

本当にありがたい出会い。感謝です。

全国の婦人科の問診票に「未完成婚」って入れて欲しいような……欲しくないような?
というかそもそも「既婚 未婚」が要らないような?……どうかなあ?世の中に問いたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?