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「起業したい」と妻に相談したところ、反対されてしまいました。何といえば妻は納得するでしょうか?(一般企業で働く男性・42歳)

会社勤めに不満があるわけではないですが、「人生は一度きり」と思うと、自分の力で何かできないかと起業を考えるようになりました。今すぐに、というわけではないですが、妻に話してみたら反対されてしまい悩んでいます。どうすると妻は納得するでしょうか?

(42歳 一般企業の経理部で働く男性。妻、子ども(13歳)の3人家族)


ご質問ありがとうございます。CLIP長岡 代表の高橋です。

夫が起業を決意して奥さんに相談したところ、応援されると思いきや逆に全力で止められてしまい、なかなか起業に踏み出せないことがあります。俗に「嫁ブロック」という言葉で呼ばれたりもします。(この反対の「夫ブロック」もあります。)

起業はいいことばかりでなく、心が折れそうになることも1度や2度ではありません。
そうした時に、支えになってくれる存在がいるといないのとでは大違いです。

「家庭は夫婦で共同経営している。どちらが主でも従でもない。」
まずは、このことを前提に、なぜ嫁(夫)ブロックが発生するのかとそれぞれ対処方法を考えてみましょう。

【ブロックの理由その1】
「収入が下がり(不安定になり)、生活レベルが落ちたり、不安な気持ちになるのが嫌だ」

一番多い反対の理由がこれではないかと思います。

会社経営で言えば、安定して売り上げが上がる商品を手放して、先行き不透明な商品開発に投資するようなものです。

もし、この会社の社員だったら、「売り上げは本当に上がるの?」「給料はちゃんと支払われるの?」と思うのと同じで、奥さまの立場からすれば、「今の生活どうなるの?」「貯金を減らさずに生活できるの?」といったことが気になるはずです。

お金がない状態というのは精神的な余裕がなくなるので、笑顔や会話が減り、ささいなことで喧嘩が始まり、夫婦間のいざこざが起きやすくなります。。
この場合、対処方法はこちらが効果的です。

・半年もしくは1年間売上がゼロでも生活できるぐらいの貯金をしておく。

起業してすぐに売上が上がればいいですが、しばらくは顧客がつかずに売上が上がらないということもざらにあります。

会社員時代のように、決まった金額が決まった日に入金されるわけではありません。また、ケガや病気のリスクもあります。

奥さまに安心いただくとともに、自分自身を守るためにも、多めに自己資金を貯めておくことが大事です。

「売上が思うように上がらないケースに備えて、1年間売上が上がらなくても生活レベルを落とさずに生活できる資金を蓄えてある。」となれば、理解を得られやすくなると思います。

・会社を辞めずに週末や夜間や休日を使って副業的に小さく始めてみる

いまの会社が許せば、ぜひ週末や休日を使って、小さく始めてほしいと思います。

本当にそのビジネスで売上が上げられるか、顧客を獲得できるか、試してみましょう。

そこで実績を出すことができれば自信にもなりますし、「限られた中で、これだけ売上が出ていれば大丈夫かもしれない」と、奥さまの理解も得られやすくなります。

【ブロックの理由その2】
「自分だけ好きなことをやるのが納得いかない」

もし、奥さまが仕事に加えて、家事や育児などの負担が大きい場合、夫から起業の話が出ると、不公平さを感じて不満に思われるかもしれません。

これを機にこれまで蓄積していた不満を一気に爆発させてしまうかも。。。。この場合の対処方法はこちらが効果的です。

・家事や育児などの分担を自分のほうから積極的に話し合う

夫婦は家庭の共同経営者です。
自分のやりたいことをやるのであれば、共同経営されている奥さんと、例えば家事や育児の負担や収入のバランスを見直すことを積極的に行いましょう。
家事などでは具体的に何をやるのかをはっきりさせるとよいと思います。

ポイントは自分のほうから積極的に話し合うことがとても大切です。一番身近な人を納得させられなければ、起業は考え直した方がよいとさえ思います。

奥さまが最大の味方になってもらえるよう、しっかり準備し、「なぜ起業したいのか」という思いを、しっかり伝えましょう。

あなたの起業を応援しています!

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