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はじめての旅とおみやげの味「柿のクッキー・ケーキサンド」

「いつか」と願っていたことが、叶った。愛犬Joeyとの旅である。

「今度一緒に旅行したいね」

そういってお別れしたInstagramつながりの犬友さんに、ふと連絡したのが9月だった。

「秋ぐらいにどこかへ行きませんか?」

すぐに返ってきた返信には「ちょうど今、浜名湖のペンションみていたところなの」とあった。これでもう半分決まったようなものだと感じた。

関西にいる犬友さんと、うちのちょうど真ん中(厳密にはちょっとズレるが)に位置する浜名湖。好都合だ。

「紅葉鑑賞したいですね」「せっかくだからロープウェイに乗りましょ」

そんなやりとりをしながら、するすると旅の計画が進んだ。

Joeyとどこかに泊まるのはこれが初だったから、どうなるやらという多少の不安はあった。

旅の当日。トイレを済ませたJoeyを車に乗せ、浜名湖へ向かって出発した。

1日目の予定はこうだ。

『ラリーズカンパニー』でランチ

ロープウェイ

うなぎパイファクトリー

ペットと泊まれる宿『ペロはまなこ』

お散歩

夜ごはん(部屋食)

『ラリーズカンパニー』の駐車場で待ち合わせていた。

今年の1月に大阪で会って以来の再会で、うれしくて思わずハグしあった。

犬友さんがこの日のためにわざわざオーダーしてくださっていたおそろいのお洋服を着せて、黒ラブのもなちゃんとご対面のJoey。

吠えるでもなく、取っ組み合うでもなく、すんなりとお互いを受け入れていたふたりをみてホッとした。

自家製パティのハンバーガー

渡されたメニューにはオムライスやカレーなどといった文字が並んでいたが、この日の気分はハンバーガー。やってきたそれは、みるからにおいしそうだった。特にバンズがいい。食べる前からおいしいとわかる。店員さんに聞くと、河口湖にある『KOPAN』のものだという。これでまた行くべきお店が増えた。

日本で唯一、湖上を渡るロープウェイへと向かう。

カートに乗っていれば、犬も一緒に乗れるというのは事前に知っていた。

平日とはいえ、まあまあ人混みのある観光地。犬と一緒に乗るというのを嫌がるひとがいるかもしれない。

「あら、ワンちゃん乗ってるよ」「おとなしいね、おりこうさんね」

わたしたちの心配は、あっけなく解消した。Instagramで湖上の景色をご覧いただけるのでぜひ。

浜名湖のおみやげ、といえ真っ先に思い出されるであろう「うなぎパイ」。その工場見学ができる『うなぎパイファクトリー』に行った。

うなくん号でうなぎパイジェラートを買って

この旅のお宿は『ペロはまなこ』。犬友さんが予約してくださっていた。

浜名湖が目の前にあり、全面芝生のドッグランにはアジリティもある。

夕食

Joeyが安心して過ごせるようにと、普段つかっているトイレトレーとベッドを持参していったのは大正解だった。

翌朝、朝日を拝みながら浜名湖畔をお散歩。

朝食

やっぱり「道の駅」ははずせないよね、ということで向かった2日目の予定がこれ。

浜名湖畔をお散歩

朝活(お宿併設のドッグラン)

朝ごはん

道の駅

浜松城

ランチ『ラフェスタ 鴨江店』

おわかれ😭

ここでは、三ヶ日みかん、地産の青菜、うずらの卵、安納芋などを買った。

家康の像の前で

うちにテレビがないうえに日本のエンタメには疎いゆえ、浜松城に来るまで大河ドラマ『どうする家康』については、まったく知らなかった。

「大河ドラマ館」を目当てに来城しているらしきひとでにぎわう浜松城。

残念ながら犬連れは中まで入れなかったけれど、雰囲気だけは味わった。

犬友さんと過ごす最後のスポットへ向かう。

犬とのお出かけで一番悩ましいのが「犬同伴がOK」かどうかということだ。

昔よりも増えているとはいえ、浜名湖周辺の飲食店で探すとなるとなかなか厳しいものがあった。しかも定休日にぶつかったりして。

ようやくみつけた『ラフェスタ 鴨江店』では、テラス席のみペット可という。この日は暑いくらいにいいお天気だったので、テラス席はむしろ好都合であった。

サラダ
シェアしたピザとパスタ

ふたりともおりこうさんにして足元で待っている間に、飼い主のわたしたちはあれこれとこの先の計画を話しあい。別れを惜しんで帰途についた。

旅から戻ったときというのは、滞っていた仕事や片付けなどに追われて忙しいのが常。でも、わたしにはたのしみがあった。

犬友さんからいただいたおみやげの柿(ご自宅の庭でできるのだそう)をじっくり味わう至福の時間だ。

ほとんどはそのままでいただいたが、最後の3個を焼菓子にしてたべようと思い残しておいた。

どんなレシピにしようかと悩んでいる矢先に目にとまったのは、ちょうどいいタイミングに届いていた創刊6号『栗原はるみ』2024年1月号内のひとつのレシピだった。

「甘夏のジャムケーキ」と題されたレシピを、わたし流に大幅にアレンジしてみた結果、こんな柿のスイーツができあがった。

「柿のスクエアサンドケーキ」レシピ

材料(18cmスクエア型1台分)

ギー:200g
ビートシュガー:100g
卵:2個
アーモンドミルク:50g
アーモンドパウダー:300g
キャッサバパウダー:100g
ベーキングパウダー:大さじ1
ジンジャーパウダー:小さじ1
柿:3個
ジャラハニー:お好みの量

つくりかた

①ボウルにギーとビートシュガーをいれ、白っぽくなるまで混ぜあわせる

②卵を加え、よく混ぜあわせる(表面に塗る用に少し残す)

③アーモンドミルクを加え、よく混ぜあわせる

④あらかじめ混ぜあわせてふるっておいたアーモンドパウダー、キャッサバパウダー、ベーキングパウダーを加え、混ぜあわせる

⑤半量を型に広げ、平にならす

⑥スライスした柿を並べ、ジャラハニーをかける

⑦ ⑤の残りを絞り出す

⑧表面に溶き卵を塗り、170℃に予熱しておいたオーブンで45分焼く

柿の水分を吸った部分と、クッキーのような食感のはしっことのギャップがおもしろいスイーツになった。

これも旅の思い出の一部として記憶しておく。

初の愛犬との旅は大成功だった。絆も深まった気がしている。

来年はもっと旅に出たい。

「このたびでなんまいしゃしんとられるんだろ、ボク」



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