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学童保育*小さなクライアント達*子供の世界の面白さ*

こんにちはこたままです😃今現在私にはありがたい事に、続けていられるお仕事が3つあります。1つは学校給食の調理員というお仕事。2つ目は元々自分でやっていた本職。こちらは今は週末限定の仕事です。そして3つ目、平日の週2回〜3回だけですが給食センターにお世話になる少し前にたまたまお話しを頂き働き始めた、地元の学童保育所です。そこは田舎の僻地にある小さな学童保育所。利用する子供達は、その小さな町の小学校の生徒達で全校生徒合わせても30人いないアットホームな学童保育所です。自分の子供(小6)も利用させてもらっているので、出勤するとわが子も当然居ます😅

働き始めてこちらは1年9ヶ月程になります。主な仕事は、放課後学校から学童へ来た生徒達のお世話です。毎日全校生徒が来る事という事はまずありませんが、大体平均して日に10人〜20人の生徒達が利用しています。

常勤の指導員の先生は1人で、私ともう1人の代替えの先生との交代制で日々子供達の放課後の遊び場を見守るお仕事。これが中々に楽しい時間😊

学校が終わり1年生から順番にてくてくと歩いて生徒達は学童に帰って来ます。建物は小学校とほぼ隣り合わせの場所にあるので大きな道路を渡る事もなく安心の距離。その日により生徒数は様々ですが、私にはそこで頼まれる大事な仕事があるのです。それがこちら↓

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子供達がそれぞれスマホから画像を選んで、それを描写するのが私の仕事。子供の頃から漫画好きで、その絵を真似て描く事が得意だったのでまさかこの歳になってお絵描きが仕事になる日が来るとは思っていませんでしたが特技があって良かったと、この学童保育に勤めた時に感じました。

子供と向き合うというお仕事の難しさ…初日から3日目あたりはどう接して良いものか正直分からず…特に高学年の生徒達は警戒しているのを凄く感じて、下手に話しかける勇気すらありませんでした。自分は子供と接する事が下手だったんだと分かり悩みましたが、数日経つと低学年の生徒達が、徐々に慣れてくれて体育館で遊ぼうと誘ってくれたりしたので鬼ごっこやドッジボールをして身体を動かし子供達と触れ合う事に楽しさを感じる様になりました。しかし私は大の付く運動オンチ😅子供達からは直ぐに見抜かれ、やられてばかり。ごめんなさい、全然相手にならなくて💦と思いながら追いかけられる日々。小学生の全力疾走は真剣なだけにマジで怖いです。追いかけられた日には、ぎゃ〜!!と声を上げて逃げてしまう程。でも気がつくとお腹の底から笑っている自分がいる、何とも楽しい時間です。

仕事に少しずつ慣れて馴染んできた頃に、先生絵描けますか?と1人の生徒からの初めての依頼が。

何が良い?と聞くとその頃もう既にアニメ化されて第1シリーズは放映が終わっていた『鬼滅の刃』。画像を探してこれ描いて下さい!と言われて最初に描いたのは累(るい)という鬼のお父さんでした。知っている方なら分かると思いますが、顔面に目がいくつも並んだグロテスクなクモの親分。その気持ち悪さにまだ鬼滅を知らなかった私は何じゃこりゃ!と驚きましたが生徒からの初めてのオファーが嬉しくて、無心で描いた所…先生凄い!と絶賛の声をいただきました❣️その生徒は当時6年生で、ノートを一冊鬼滅ノートとして持っていて登場人物を1ページに1人ずつ描いたものを大切にしていました。もう卒業してしまったので、あのノートを見る事はもう私にはありませんが思い出深い最初のお仕事です。

それから出勤すると毎回何人もの生徒から依頼を受けてせっせと絵を描くのが、私の学童での主な仕事になりました。去年1年は毎回誰かしらのオファーで鬼滅の絵を描いていた気がします。すっかり私自身も鬼滅にハマったのは最初がこの学童保育所がきっかけです。

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子供達の絵の依頼は様々で面白いものがあります。アニメに興味がない子供も居ますが、描く絵はそれだけとは限りません。建物やタワーや乗り物など今の子供達はスマホでどんな画像だって直ぐに見つけられるので、バリエーションは数限りなく。

風景を描写するというのは当然全然違う難しさで、私は人物画の方が得意だなと思いつつも子供のオファーは全力を出して取り組むようにしています。絶対に子供の期待を裏切ってはなりませぬ。

楽しみながらの現在進行形のお仕事がこちら↓↓

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こちらは『進撃の巨人』ノートを作っている生徒からの預かりノートです。上に描いて欲しい登場人物の名前があらかじめ書かれていて、それに従い描いていくというシステム。どの画像かは先生に任せるから!カッコいいヤツお願いします。との事ですので、選ぶセンスも問われる所。でも1ページずつ出来上がりその都度確認してもらうと満足の笑顔を見れるので上々でしょう。大切なノートを預けてくれて、信頼してくれてるのかなと思うとまた嬉しくてやる気が出るというもの。私的には早くリヴァイ兵長を描きたい!…のですが、何せ依頼主様の決めた順番がありますのでそこは従順に。

本当は給食センターの仕事が決まった時に、こちらの学童保育は辞めようかと悩んだのですが(平日のダブルワークははっきり言ってかなり辛い)それでも個性豊か過ぎる子供達との関わり合いは、辞められない面白さが間違いなくあり今では大好きな私の癒しの空間。始めた当初は、子供って難しい…私には無理かもしれないと思い手探り状態で毎度出勤していましたが、芸は身を助けるとは良く言ったもの。私なりに子供の心を掴めた瞬間が確かにありました。だけどそのきっかけをくれたのは、そこに居た子供達。ありがたい限りです😌

描写はしますが、私が描くのは下絵までと決めています。下絵を手渡した後は色を塗るなりプラ板に移すなり、子供達が自由にその絵を完成させてもらうため。色が付けられたり何かアレンジをしてその子なりに楽しんで完成させた絵を見せてくれるのもまた楽しみなのです。

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↑煉獄さんの絵は去年1番多く描いたかもしれません。こちらは下絵に生徒が色鉛筆で色を付けてくれたものです。

週にたった2日〜3日の出勤しか出来ませんが、教室に入ると真っ先に先生!絵の予約します!!と声が聞こえてきます。時には子供達が自分達で話し合い順番を決めて作った予約表なるものを渡される事も😄

限りのある時間帯で、なるべく多くの絵を描きたいこちらの気持ちもちゃんと優しい生徒達は理解してくれているという心使いがまた嬉しい…。そして話し合って決める事で、譲り合いや友達を思いやる気持ちもしっかり育っている。

子供達にとって学校や家とはちょっとひと味違う存在の学童保育所という場所。そこでしか見られない子供達の一面というのが垣間見られるこの楽しい場所が、この先もずっとあり続けて行きます様に🤗

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