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酪農の第三者承継


はじめに

 私の名前は青沼 光(あおぬま あきら)と言います。1986年に広島県広島市で生まれ育ち、2015年に第三者承継によって富山県高岡市の牧場を居ぬきで引継ぎ、牧場名をclover farmとして事業を開始しました。
 実家は非農家で住宅団地で育ちました。農業とは縁遠い環境でありながら、テレビで酪農を知ったことをきっかけに、今では第三者承継で酪農家となることができました。
 私が酪農を学び始めた農業高校生時代にはすでに業界の後継者不足は叫ばれていました。おそらく、どのような事業体であっても事業を継続し続ける事は最大の課題であり、かつては家業として相伝されてきたといっても過言ではない農の文化は、現代の産業としての位置づけに変化することで「事業」としての承継を求められるようになったと思います。このことにより農業界は他の業種よりも敏感に、より早く事業承継を課題として取り上げ、取り組み続けた経験をノウハウとしてまとめて共有していく段階に入っていると思います。こうした農家や農村における農の事業承継は業界が誇る財産ではないでしょうか。
 第5章では、農業の中でも非農家による参入はハードルが高いとされる酪農業において、移住と第三者承継を経て酪農家となった私自身の事例をご紹介したいと思います。

2023年6月牛乳の日・向かって左端が青沼光です

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