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生れてくる新たな生

 惑星名 地球 地名 日本国東京都
 20X2年 1月1日 AM2:20
 高天原家で 妻の月読に突如破水陣痛が
 夫の阿須波が妻を連れ掛かりつけの産婦人科へ連れて行く
 息子の白夜を阿須波の弟である暁(あかつき)に預け

 「寝てるとこ悪い!月読(つくよみ)が破水して陣痛が来ているんだ!白夜頼めるか?」と言う兄からの電話で飛び起きた暁は二つ返事で了承の旨を伝え 阿須波(あすは)が住んでいる家まで大急ぎで向かった。
 幸い、白夜はまだ寝ており。暁の心の中は安堵で締めていた。
「良かった。寝てる」寝ている白夜に暁は「良かったな。白夜(びゃくや)、お兄ちゃんになるんだぞ」と
 所変わって、産婦人科に到着した阿須波と月読はすぐ分娩室へ向かう事になんと移動中に子宮口が開いており いつ産まれてもおかしくない状態だったのだ。
 分娩台の上に上がった月読は、助産師さんに履いているものを脱がされると「さぁ お母さんになるんですよ。いきんでぇ~」と掛け声とともに
 月読が「ん゛~~~~っ」と息む
 助産師さんの「さぁもう1回いきますよ~」の掛け声とともに「ん゛~~~~~っ」
 と息む 「あとちょっとで出てくるからさぁ頑張ってぇ~」と
 お産と言うのはこんなにも大変なのかと阿須波息をのみながら 我が子が生まれてくるのを待つだけしか出来ず。
 月読の横で手を握りながら 応援する。子育ては俺も協力的にやらねば立つ瀬無とまで思わせられるシーンを目の当たりにしていた。

 月読が3回目のいきみの後、「んぎゃーんぎゃー」と泣き声が聞え
 阿須波も月読も安堵。助産師さんや看護師さんに「おめでとうございます。2700gの男の子ですよ」と
 阿須波と月読は涙ながらに「ありがとうございます」と何度もお礼を言ってこれから約6日間 月読と赤ちゃんは病院に入院の為、阿須波は一度家に帰ることに。

 明日、着替えなんか持ってくるから messageに持ってきてほしいもの送っておいてくれと月読に伝えて家に帰った。
 家では白夜が寝ているため急遽留守を頼んだ暁が寝ずに待って居てくれた。「ただいまぁ~」と家に帰ると 暁が飛び出してきて 「どうなった?」と阿須波は「ははは」と笑みが零れ 「無事生れたよ。男の子だったよ。」
「兄貴 おめでとう。良かったな」と一言。
 本当に いつ生れるかなんて解らない状況下で生れてきてくれてありがとうと。退院する日までは 病院へお見舞い等も出来ないから
 明日、着替えやタオルなんかを持って置いてくるよ。とりあえず 俺たちも寝よう と
朝になったら 荷物を詰めて 届けないとな 等と思いながら眠りに就くのであった。


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