見出し画像

【日記】寝ぼけ頭の脆弱性

 20代も終わりが見えはじめる今日この頃。自分自身の感情や思考とのお付き合いも二十数年を迎える。
 毎日の営みの中で、不安や怒りや嫉妬心はどうしても発生する。僕の場合、大半は理屈で言い聞かせて、自分をなだめることが多い。「それはこういう理由だから気にしなくて大丈夫」とか、「相手はこういう意図だったからそこまで怒る必要ないねとか」、とにかくいろんな方法で自分をあやして、落ち着かせるんだ。逆に、感情くんと理屈くんが同意見なら不安になるし、怒るし、嫉妬もする。
僕というシステムは、どうやらそういう感情と理性のセットで構成されるみたい。外界からの情報をインプットに、感情が発生し、感情と理性がやりとりをして、ある程度合意した内容を、また外界にアウトプットするんだ。僕という知能は、そうして世界と繋がってる気がしている。(ちょっとシステム屋さんっぽいところが出ちゃうのは職業病なので、許してほしい。)
 理性にふたたび着目すると、これは感情を守るプロテクトのようなものなのかもしれないなあって思う。でも残念ながら、このシステムには脆弱性がある。理屈が感情をなだめることができるのは、脳が正しく動作する前提だから。
 人はなんと、睡眠や食事の摂取状況や日の光を浴びてるかなどの状況やホルモンバランスによって、頭の中でいろんな分泌物を調節して、精神を安定させるみたい。それがどれだけ思考の多くを支配しているかに気づいたのもまた、今日この頃だ。これらはもはや、心のインフラと言っても過言ではないと思う。
 睡眠不足・寝起き・空腹時は、特にそういう心インフラが崩壊しがち。感情が強くなり、理性は弱くなる。余計なことに怒ったり、不安になったり、嫉妬したりする。理性にはそんな脆弱性がある。
 理性の脆弱性の中でも、最も厄介なのは、実は寝起きなんじゃないかなって僕は思う。睡眠不足には睡眠、空腹には食事という明確な対処があるけど、寝起きにはそれがないから。みんなはどうかわからないけど、僕の寝ぼけ頭はとても脆弱だ。理性が働かない状態で、SNSやニュースなどの強い刺激を受けると、湧き出した感情が処理しきれず、パニックに近い状態になる。さながら赤ちゃんのよう。
 これでは毎朝たいへんだ!と思い、対処してみることにした。もしかしたら、何かに集中するのがいいのかもしれないって考えている。例えば、どうぶつの動画とかを見てもっとプリミティブな感情で上書きするとかもわりと効果があった。中でも直近でおすすめな対処は、だらだらと字を書いて発散することだ。なぜなら今この日記を書いている僕の感情は、先程の寝起きパニックで日記を書き始めた僕よりいくぶん落ち着いているからである。
おしまい。

追伸
よく思うけど、人間は変温動物ならぬ、変心動物とかにカテゴライズしても良いんじゃないかな。ほかの動物のお気持ちがわからないけど、もし恒心動物がいたら少し羨ましいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?